2016年1月29日 金曜日 いちごについて, お知らせ, 化学に関連する話

今年はイチゴの病気が少ないんで、助かりますね~♪

こんちわ~ ^^/

いや~、今年は乾燥傾向なんで病気の発生が少ないですネ

イチゴってのは果肉が柔らかいし、水分が多いもんで、病原菌や害虫に大人気なんスよ^^;

ウドンコ病に炭疽病、イオウに灰カビ、青枯れに立ち枯れ、輪紋病やら蛇の目………etc、etc

あ、ウドンコ病はキュウリとか雑草に付くのとは別物ですネ

イチゴのウドンコはイチゴに対する絶対寄生菌なんで、イチゴ以外には感染しませんヨ!

っても、周囲に宿主がいない時にはシスト形態(休眠状態)になって生存するんで、気を抜くと大発生するんスけどね~ (笑)えない;;

お世話になってる専門家さんの話でも、収穫後にイチゴの株を全て処分した状態でハウス内部を消毒したら、毎年ウドンコの出ていた圃場での発生が抑えられたそうな…

てーコトで、アタシも去年の夏にハウス内をアルコール消毒してみたんスけど…

いや、まあ、病気は少ないんスけどね…そもそも、この天候だと菌の生育には適さないよねぇ^^;

 

ま、こういうトコが農業のデータ化の難しいトコなんスけどね~

なにせ、同一条件での実証実験がほぼ不可能デス…;

多少とは言え、外気が入る環境のビニルハウス(露地は論外)で、温度・湿度・CO2濃度は年によって…どころか、日によって乱高下!

あー、例えばですが…ある日の温湿度でも ↓

朝 室温10℃(加温あり) 湿度約90%

昼 室温25℃(無加温)   湿度約20%

夜 室温10℃(加温あり) 湿度約90%

こんな感じですヨ(- -;)

一日の温度差が約15℃、湿度差は約70%…

いやぁ、変温動物なら大体のが死ぬ温度差デスよねー(そう考えると、日淡ってスゴい生き物ですねぇ…)

湿度もこんだけ上下動すると、置いておいた紙が濡れたり、ふやけますしネ

んで、植物にこんな環境の変化はストレスになるんで、良くないワケで…

駄菓子菓子、高湿度・高温度は菌には好条件なんですよネ…

ほら、寒天培地(PSAとかPDAとかだあね)で菌の培養する時なんか、ナイフ・ランプを鞄に詰め込む勢いで、シャーレなり試験管に培地と菌体を詰め込んで…

蓋なんかしたら、湿度90%以上は確定ですし、恒温器に入れて温度25℃位(菌体によって違いますケド)にするじゃないですか…アレと同じですネ

ん~、なんとかしたいんスけどね~、乾燥剤でイケる規模じゃあないんでねぇ^^;

業務用のデカい乾燥機以外に、なんかイイ方法ないもんですかね?(マジな話ですヨ)

 

っと、それはさておき…皆さんは農薬ってどうお考えですかねぇ?

化学薬品って聞くと拒否反応起こすヒトがいますケド…ハテ、では、化合物や元素についてどんだけ理解してんスかねぇ………って思うのですヨ

 

あ、ちょうど雪が降ったんで、ナトリウムとか塩素の話でも…

雪景色 看板

 

なぜに雪だからNaとClなのか?

いや、よく見る融雪剤って塩化物ばっかりなんスよね~

NaCl(塩化ナトリウム…てか、塩)とか、CaCl(塩化カルシウム)とか、MgCl(塩化マグネシウム…つまり、にがり)なんかダネ

 

んで、融雪剤の原理は簡単だぁね

水が氷になる温度ってーと、0℃ですよね?

その水の中に、不純物として塩化物を混ぜ込んでやると、凝固点(液体が固まって固体になる温度)が0℃以下に下がるっていうだけの話ですネ ^^b

浜ちゃんやスーさんみたく、釣りに行く人ならコレは解ってますよね?

ほら、釣った魚を氷水で活〆する方法ですヨ!

クーラーボックスに海水と塩(NaCl)と、時々氷を入れると → 中の水が滅茶苦茶に冷える!って言う氷〆と同じですネ

もう少し細かく言うと、塩(この場合、塩化物を指すんでエンと言おうカネ)の混ざった水は、NaClが飽和状態(濃度26.4%)の水溶液で凝固点が-21℃になるんで(CaClは濃度32%で-51℃だったかネ)、形態は液状に保ってるんスけど…

塩に熱を奪われてるんで、水の温度はただの氷水よりも下がっていくんスよね~

そう、まさに…見た目はお水! 中身は氷点下!

ココに魚を入れると、ほぼ即死します(- -;)

不要に暴れず、身が熱を持たないんで、調理すると美味しくなる方法ですヨ

…それは、ともかく ^^;

融雪剤は単に凝固点を下げるだけなんスよね(逆に言えば、溶けた後の水は冷たいハズ…)

 

と、融雪剤はココまでにして…Na(ナトリウム)の話でも…

Naってーと、ほら、水兵リーベ僕の船…etc の「ソーダ」ってトコですヨ

周期表の1族、アルカリ金属に属する、常温で固体の元素ですね~

ナトリウムは英語だとsodium≠soda、化学記号のNaはラテン語で炭酸ソーダを指すnatronからだったかと…

んで、ナトリウムイオンチャンネルってのが体内にあったり、食事で塩分(Nacl)を摂取している様に、人体には密接に関係してますよネ(まあ、この場合はナトリウムイオンNa+ですケド)

ならば、ナトリウム単体ではどうかな?

金属としてのNaは、実験で見たことあるカモですが…水分と激しく反応するんで…(一族元素は、電子配列が希ガス配置に近いんで、どれも反応性が高いし、激しいよネ)

水の入ったビーカーに、オイル漬けにしていたNaの破片を入れると…

火を出して水の上を走り回った挙げ句に爆発するゾ!(中国は天津で起きた爆発事故もコレだとか…?)

てーコトで、危険物扱いですし…そもそも、素手では触れられませんヨ

水分と激しく反応するってコトは、人間の手の水とも反応するワケでして…皮膚が普通に溶けますネ^^;

 

いやー、単体だと反応し易いから危険だけど、逆に、イオン化傾向が強い(反応し易い)から安全な状態に変化してるってのは面白いですよね~

単体では触れたトコロを浸食するのに、化合物は人体に必須とは…不思議ですネ (- -;)

 

って感じで、物質の安全性なんて一口には言えないんスよね~

ほら、クロム(Cr)なんかも単体だとクロムメッキみたいによく使うケド、六価クロムってーと毒性高いでしょ?

他にも、例を挙げるとキリがないので…割愛ですネ^^;

あ、ちなみに、農薬にもNaは使われてますヨ

えーと…コレとか

 IMG_1315

ハーモメ○トですね~

成分は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、効果は菌類の洗い流しですネ

鋭い方は判ると思いますが、コレ…重曹と同じ成分なんスよね^^;

食器洗いから風呂掃除までイケる、懐かしの愛エプでは城島さんが食べさせられていた、あの重曹ですヨ

 

 

あぁ、それと、上の絵はふざけてるんじゃないですヨ

カロメの原料には無いんスけど…

お菓子やパンに使われるベーキングパウダーや膨張剤、つまり、ふくらし粉はご存知かと思いますが…

まあ、ふくらし粉ってのはこの炭酸水素ナトリウムのコトですからネ

 

んで、同系列の薬品だとカリグ○ーン(炭酸水素カリウム)がありますねぇ

コチラはNaのトコが、同じくアルカリ金属のカリウム(K)になってますネ

IMG_1316

 

上記の2つを簡単に書くと、こんな感じですネ

どっちも消火剤になるんスよね~

んで、重曹のソウはソーダの感じから来てますヨ

カリ○リーン出してる会社も日本曹達ですしね~

ま、それはともかく;

 

 

カリウムも、反応性が激しいですし、バナナにも含まれる生物に必須の元素…ですが

シアン化カリウムになると、青酸カリって呼ばれて毒物になりますよね~

アーモンド臭で有名な青酸カリですが、青梅なんかにも青酸配糖体ってのが含まれてますよね♪

いや、まあ、コレで死ぬ事はほぼ無いと思いますケド(影響出るのが、短時間に青梅300個を食べた場合って事は、LD50はさらに上で…  ん?あ、○t分か…って、喰えるかい!)

おっと、カリウム関係なくなったな ^^;

あー、さっき上に書いた薬は残効性が有りませんので、同様に残留するコトもまあ無いですヨ

そも、付着している(菌は全ての空間に偏在していますがネ)菌体の菌糸を剥離させて治療するお薬なんで、流れてくれなきゃダメ、絶対!なんスよね~

ウドンコ病や灰カビ病の治療には必須のアイテムですヨ(コレ使っても有機栽培で審査通るしねぇ…無機物だろ、コレ^^;)

 

あ、有機農法とか言ってるアレですけども…アタシには理解不能デスね~

いかなる有機堆肥でも、窒素なら植物が吸収出来るのは硝酸態窒素…つまり、無機態窒素なんスよ (- -;)

一工程を戻してるだけなのに…なにがしたいんだかネ

更に言うと、化成肥料を使わないヒトの言い分だと、土中のバランスが崩れる的な意見がありますケドも…

は?頭使わずにバカみたいに肥料入れればそうなるケド、頭使って調整すればイイんじゃないの?って話になるんスけどネ

 

ま、確かに化成肥料にもメリット・デメリットはあるヨ

前述の通り、そもそも植物がすぐに栄養摂取できる形態になっているんで、即効性がはあるネ

但し、植物は食いだめする事が出来ないんで、肥が多すぎれば吸収しきれない事態が発生するよねぇ

そうなると、土壌中は窒素過多になって、植物の調子は悪くなるし、病害虫も出やすくなるのは必定ダネ

だったら土壌中の肥料分を測定し、計算し、推定する事で防げるのも当然のコト

それが出来ないなら農家なんかしない方が良いんじゃないかってのがアタシの考えですネ

 

まあ、有機堆肥にもメリット・デメリットがありますケドね~

さっきも言った通り、コッチは元々が植物の吸収できない形態の養分を撒いておいて、微生物の分解を待ってから吸収させる堆肥ですんで、即効性は無くて緩効性…ゆっくり効いてくる肥料ですネ

植物の状態から必要な栄養素を推測し、即座に施肥で解決するってコトは無理ですが…無機肥料よりは栄養障害は出づらいですよね~

っても、考え無しに有機堆肥を入れると、元々窒素分が多い肥料なんで、窒素過多になるコトはありますヨ

ま、結局のトコ…考え無しには農家は務まらないってコトでしょーかね

 

ん?あ!脱線してるな!

 

えーと、今度は塩素(Cl)の話………

と思ったのですが、長文・駄文を続けるのもアレなんで、今回はここまでにしましょうかね~

次は脈絡無しにClの話でもいきましょーかネ

それでわ~ ^^ノシ

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