えーと、久々にイチゴについて書きますかね~^^;
アタシが食べるのをおススメするのはこんなのですヨ
見ながら説明を聞くと分かり易いかな~と思うんスけど
1:まず、色艶が良いコト
色が赤いのと言うよりは、ヘタ周辺に照りがあるかが重要ですネ
もっとアップで見ると、油みたいにテカテカしてますヨ
2:それと、ヘタが反っているコト
このイチゴもですケド、甘くなってくるとヘタが上向きに反ります(早いのは、白い時から反り始めるヨ)
他のイチゴの写真でもそうですネ
てか、付けない方が良い位ですネ^^;
因みに、練乳ってのは半分が砂糖ですよね~
牛乳とほぼ同じ分量の 砂糖が入ってるんで、食べ過ぎには気を付けて下さいネ;
あ、そもそも大量の砂糖を混ぜてんのは防腐効果があるからですヨ
牛乳の腐りやすさはご存知だと思いますケド、練乳ってなかなか腐りませんよね?
砂糖(ショ糖)が大量に入ると、水分が吸収される為に、カビとか微生物の繁殖を防止するんダネ
なんで、ジャムなんかも同じ理由で加糖しているモノがあるヨ
まあ、んな話に興味は無いでしょうケド(笑)
あー、それと…大きい≠甘いですからね?
これなんか、大きさはスーパーで売ってる小粒くらいですケド、甘いヨ
小さい割にヘタ周りの照り方が良いのがポイントですね~
ばっちり当たると、大きいのより甘い時あるしネ
まあ、当たりはずれが大きいのより出やすいのは確かですケド^^;
んー…あと、個人的には奇形果の味って好きなんスよね~
ナスビとかキュウリみたいな形のですケド、大体が甘いですし、後味がくどくないんスよね
まあ、↓みたいな奇形果は単純に甘いですがね^^b
小さい内に、周りのイチゴを取り込むとこうなるとか…
現存する大きな火山なんかは、噴火による火砕流で周りの山を取り込んで肥大化したみたいですし、そのイメージに近いかな~(富士山なんかもコレですネ)
分かんなかったらセル(若本サン)がパーフェクトセル(若本サン+α)になったとか考えといt…
あー、そう言えば…2年前だったか、被災地の奇形果を放射能汚染とか言ってた「医者」がいたな
アホかと言うのは容易いが、考えてみれば専門家以外は知らんわな^^;
とわ言え、調べればすぐに解る程度のコトなんで、卒論書くより簡単なハズ(笑)
この場合は複数の可能性が考えられるネ
1:イチゴの奇形果が発生する条件を調べずに、特に意図を持たずに発言した
2:イチゴの奇形果が発生する条件を調べずに、原発をディスる目的で発言した
3:イチゴの奇形果が発生する条件を調べずに、風評被害を起こす為に発言した
4:イチゴの奇形果が発生する条件を調べた上で、それを隠して発言した
5:イチゴの奇形果が発生する条件を調べた上で、特に意図を持たずに発言した
まあ、主だったのはこんな所かね
1だった場合、少々配慮に欠けた行動だったと言えるよね
被災地の人にとって、根拠の無い風評被害は困りものだから、明確な検証結果の無い発言は避けるべきだと思うのダヨ
2や3の意図があったとすると、ちょいと調べが足りなかったわな
実際に異常が出てるものに関しては対策が必要なんスけど、本件については原因が解明されてるからネ(後で説明するヨ)
4を意図していたとすると、さすがに悪質ダネ
意図的に嘘ついた事になるし、下手すれば経済損失も出しかねないよね;
5は…まあ、んな意味分かんないコトはしないよね?
んー、いずれにせよ…こんな発言したら被災地には足を向けて寝れない…ってか、焼き土下座ものダネ(笑)
医者ってのは、トライ&エラーが公的に許されないって言う珍しい職業なんスから…(人の手による治療行為では、医療事故は起こりうるものだってーのにねぇ…)
本件についても、きっちりと調査・検証してから発言して欲しかったっスね;
あ、イチゴの奇形の原因は生産者・JAの果菜担当・県の普及課なんかに聞けば知ってるレベルですので^^;
主だった原因だと…
・受粉不良
ミツバチなんかの訪花が少ない場合にこれが起きる
この場合には、そう果の1粒毎に受粉出来ているか否かの判定がある為に、ある部分は赤く肥大するが、他方では白いままで肥大化もしない…
写真で見せると、↓の様な奇形果を生じる
ふむ…腎臓そら豆みたいな形ダネ
この写真を見ると、そう果(イチゴ表面の粒)の大きさにバラつきがあるのが分かると思うんスけど
こいつは元々が花の雌蕊なんスよね
んで、ちゃんと受粉出来たのが上の方なんかにある大きめの粒になって…
受粉が出来なかったのは右側みたいに小さいままになりますヨ
そして、デコボコをよく見ると…
大きな粒の辺りだけが膨らんでますよね~
これが奇形果の発生要因に挙げられる1つですネ
正常果はこんな感じですネ
全てのそう果が大きくなってますヨ
この状態なら、一般的な紡錘形のイチゴになるハズですね~
んで、他の原因だと…
・ホウ素(B)不足or窒素過多(N)
単純な栄養吸収の問題ですネ
植物に必要な3大必須元素と言えば、窒素・リン酸・カリウム…俗にN・P・Kと呼ばれる元素ですよね~
いや、大学なんかで肥料学を学んだ方には当然分かるでしょうケド、お付き合い下さいネ^^;
リン・カリに関しては、どっちかってーと不足しがちな養分ですネ
こいつらは必要量と植物の吸収に対して、土壌溶出し易いのが難点なんスよね
って教本にはありますケド…これは関東なんかの土壌で考えた場合に当てはまるんスよ;
特に、関東の平野とかローム層なんかは黒土メインの土壌なんで、透水性の高さから確かに不足しがちですヨ
但し、ここいらの土壌となると話が別…
常滑市なんかは土質から名前が来てるくらいに粘土質(滑らかな土)なワケです;
さて、この土質だと水による溶出が少ないのですが…
ちょうど先回のブラタ○リの図解に参考になる所がありましたね~(説明はしてなかったケド)
特集されてたのは、火の国ながら国内有数の湧水が多い県「熊本」
その中で、水前寺清子…水前寺成趣園のトコですね~
なんで湧水が出てくるのか?って話でしたネ
そうなると、阿蘇山に降り注いだ雨水が、溶岩流(溶岩石とか)の堆積した透水性抜群の層を通過して、阿蘇山の裾野にあたる池に湧き出している
って感じの説明でしたヨ
ここに付け加えると、番組内での図を見てみると、溶岩石(軽石)の層の下には粘土質の層がありましたネ
その粘土質の層は透水性が低い(粒子が細かく密に詰まっている)ので、水が抜けずに溜まり易いのですヨ
…あ、流しそうめんを想像してみてもいいか^^;
・斜めに設置されているから、水は上から下に流れる(山に降る雨水の動きとほぼ同じ)
・水は透水性の低い竹に遮水されて、下に流れていく 事は無い(粘土質の層の働き)
・水は抵抗の少ない空気をのけて竹の上を流れ、最後はタライに溜まる(軽石の層での流れと湧水がある池)
うん、コッチのが簡単カナ?
で、そういう具合に水を通さない粘土の多い地域では、リン・カリの溶出も少ないので、関東程には不足しないのですヨ
これから露地野菜やる人は要注意ですネ^^b
んで、P/Kとは対照的なのが窒素(N)ですね~
こいつは油断すると過剰になるのダヨ
有機質肥料のやり過ぎとか、無機肥料のやり過ぎとかはアウト!
病気も出やすくなる上に、植物が栄養成長の方にやる気を出して、葉っぱや茎が暴れ出す事も…;
ま、「農家を名乗るんなら窒素過多なんざ起こすなヨ」とは思いますケドね
因みに、イチゴの場合は分かりやすいです
葉っぱの緑が異様に濃くなりますネ(新緑がベストとすると、N過多の場合は黒みがかった様な濃緑色)
あと、こうなると手遅れですケド…めっちゃ葉・茎がデカくなるとか^^;
アタシからしたら、奇形が出る程度じゃ済まないってイメージですね~
あと、ホウ素(B)は微量必須元素の1つダヨ
Zn(亜鉛)やらMo(モリブデン)なんかも同じく微量元素だぁね
んで、Bが不足すると、茎の根元近くにある実が奇形になりますネ
本来なら一番大きくなる実が奇形になるので、アタシらには最悪の欠乏症ですヨ;;
他の実は普通で、一番根元の方だけが奇形になるので、見分けるのは簡単ですケド…マジでヘコむわ;
こういう症状を見たら、次に活かすしか無いんで…
即座に、葉面散布でBを含む化成肥料(液肥)を与えるのが最善策ですネ
化成肥料(液肥)は効きが速いので、次の花での奇形を防ぐのに有効なんですよね~
あとは…奇形どころか実にならないのが
・虫による食害
訪花の為に入れるマルハナバチの餌不足とか、他の害虫によるものですネ
普段は起きないですケド、やられると…花をかじり虫しやがるので、実にもなりません;;
見た目には、花が付いた後に0℃以下の低温に当たると起きる花焼けに似ている…のか?
平たく言うと、花が黒くなった様に見えますヨ
えーと、こんなもんですかね~
ハウス栽培でも露地栽培でも、イチゴには普通に出ますよ、奇形果?
ただでさえ商品価値が無くなって困るのに、デマ立てられちゃあ困りますよね^^;
まあ、原理を知らないのは問題ないんスけどネ
無知のままで発言するのはお止め頂きたいよね;
ふう、今回の後半は文字ばかりで申し訳ないデスm( )m
いや~、久々のイチゴ話でアツくなりまして^^;
ま、誰かの参考になれば良いと思ってのコトですケドね~
あー…そろそろ桜も散る頃合いですかね
ウチの山桜もこんな感じですヨ
これで開花のデフォです^^;
葉っぱが同時に出る+白花なんで、やっぱ地味ですネ
うん、大衆迎合の日本人には受けが悪そうな種って感じダネ
はあ、時間があればハウス周りの整備がしたいですね~
というコトで、今日は失礼します~
^^ノシ