梅雨前線で雨の日があると、駄文書いてる暇が出来て助かりますネ♪
ってな感じで、こんちわ~です^^ノ
なーんか暑い日が続いてますよねぇ;
7月~9月上旬まで、ターム毎の平均最高気温は常に30℃超えてるし
と言うのもですね...今年って知多半島で雨が少ないのですヨ;;
一応、水源の岐阜県には降ってるんで、渇水に困りはしないのですケド...
(いえ、ウチは近くの溜池から給水ですが^^;)
雨の予報が出てても降らない日が多いコト多いコト...予定に狂いが出るんで困りますねぇ
んで、その影響からか、今年のイチゴは花芽の分化が遅い傾向にありますヨ
つい先日なんスけど、件の花芽分化を検鏡した結果から植え付け日を考察する講義がありましてネ
検鏡結果を見るに、今年は9月後半...遅植えの方が良さそうですねぇ
まあ、去年・一昨年は温度低下が早かったせいで、ウチは9月半ばには植えなきゃならなくて大変でしたから...今年は、子苗のポット受けと切り離しを1週間ほど遅らせたんですよね
今年は温度が下がらないのも相まって、狙い通りの時期に植え付け出来そうな感じですヨ^^b
後は...未展開葉の枚数に注意して葉っぱを掻いていかないとですネ
なにせ出蕾段階で葉っぱ6枚は欲しいですから、掻きすぎると足りなくなるワケで^^;
あー、それとですケド...この講義は資材説明会も兼ねてるんですよネ
んで、見た感じ資材に於けるトレンドは...
「気門封鎖型農薬と微生物農薬、アミノ酸系肥料」って感じですね~
ま、上記のはアタシもメインに使ってますケド^^b
あぁ、気門封鎖型農薬ってーのは、簡単に言えば...簀巻きとかコンクリ詰めにして東〇湾に沈めるイメージが近い(- -;)
...すんません、極端な道に行き過ぎました;
つまるところ、ちっこい虫を窒息させるやくざいですヨ
昔から、砂糖水をぶっかけると害虫が窒息する、なんてのは知られてたみたいですし、シンプルに効く薬ですネ
薬剤の名前は伏せますケド、成分で言うとソルビタン脂肪酸エスエル・プロピレングリコール脂肪酸エステル・脂肪酸グリセリド・ヒドロキシプロピルデンプンとかが前からの有名ドコか...
前2つは、エステル化された脂肪酸なんで、まあ乳化剤ですよね
次の1つは、単純に食用油脂で
最後の1つは、天然デンプンの粘性を上げた加工デンプンだぁね
さあ、これらの共通項は何でしょうか?
前3つは油脂で1つはデンプン...
つまり、粘性・展性に優れていて、食用・医療用なんかに使われてる添加物なワケですネ
もっと平たく言えば、ベタベタしてる上に、べっとり広がって引っ付くって特性^^;
ほら、お肉焼いた後のフライパンを放置すると、油が白いベタベタになって残っちゃうでしょ?
アレが油脂の持つベタつき(粘性)だとイメージし易いカナ
若しくは、アクリル絵の具や油絵用の絵の具ダネ
油性絵の具も粘度が高いからねぇ...(後者はお値段も高いし)
それと、デンプンが糊の原料だってのは有名だよね?
あれはキャッサバからのデンプンだけど、馬鈴薯(ジャガ)とか甘藷(サツマ)、玉蜀黍(モロコシ)なんかからも採れるよネ
因みに、朝マ〇クでお馴染みのハッシュドポテト...潰して成型する際のつなぎはジャガのデンプン質ですし
ベタベタしてくっつくから、色んなモノに使われてますよね~
大〇のりについて考えても、黄色い容器の蓋を開けてから下を向けても、なかなか落ちてこないですし^^;
ま、そんなもんをぶっかけられたら、小さな害虫は窒息しますヨ
さらに有用なのは、抵抗性を付けさせないってトコだぁね
以前も話したかね...普通の化学農薬使用だとどうしても生き残りが出てしまい、その生き残りが耐性を持った子孫を増やしてしまうのダヨ
具体的に言えば...
・イチゴ1葉に対して、ハダニが1匹いたと仮定する(1匹/1葉)
・イチゴ1株の葉っぱは苗の段階では3枚とする(3匹/1株)
・苗数は10a辺りに約1万株、この仮定では1万株とする(3万匹/10a)
この仮定はまだダニが少ない方ですヨ^^;
ここに化学農薬(耐性を持たれていない)を散布するとして...
あらゆる薬物に対してですケド、体制のある個体が何割かは存在しますヨ
・生存率が1%と仮定しても、生存個体数は10a当たり300匹(300匹/10a)
で、この1週間後に同一薬剤を使用したらどうなるカナ?
先ずは、ハダニの殖え方から...
・ハダニの産卵数が約100個/1雌として、生存個体の半数が雌個体とすると、薬散後1週間の内に増殖した個体は1万5千匹/10a
(ハダニは受精卵がオス・無精卵がメスとして生まれるヨ)
この時点で、薬剤散布前の半数には増えてる計算ダネ;;
そして、ここに同一薬品を使用するとなると、前回ので抵抗性獲得を誘導されているので、生存率は大幅うp
・抵抗性を獲得した個体が20%いたとして(15000×0.2=3000)、最初の生き残りと足して3300匹/10a
(実際のトコ、これより増殖速度は速いと思いますヨ...いや、ホント)
ここから、更に連用すると...
・生存個体3300×雌個体0.5×産卵数100=165000...増殖した個体数は16万5千匹
もう、この時点で最初の個体数と比べて5倍強に増えているよネ
メンドイんでこれ以上は計算しないケド、こっからは抵抗性も上昇していくし、桁が上がっていく一方ダヨ
ま、本来はこれよりも抵抗性の発達もダニの増殖速度も速いんで…
3~4回も連用すりゃ、もう全く効かなくなるでしょーよ(- -;
さてと、そんなこんなで判る通り、化学農薬の連用っておバカな行動をすると、害虫は容易に抵抗性を身に付けてしますワケですヨ
(考えなしのおバカさんが未だにいるみたいですケドね~)
これに対して、気門封鎖型の農薬の場合は呼吸器を物理的に塞ぐので、耐性が獲得されづらいんダネ
人間と違って、素潜りのプロなんかはいないしねぇ^^;
それに、虫の表面って油でコートされてるし、脂肪酸の親油基が引っ付き易いんでわ?とも思うんですが...どうなのカナ;
最近勧められるポリグリセリン脂肪酸エステルの薬剤なんか、自分から害虫に寄って行くって言うし、それっぽいよーな?
まあ、それこそどーでもいいのですが^^;
あー、それと...ここら辺の薬剤に関して、 エステルとかグリセリドとか書いてきましたケド
殆どのモノは自然由来の成分なんで、そこんとこも推される理由ですかねぇ
ま、乳化剤については訳わかんない批判してるヒトもいますがネ
洗浄剤にも使われてるし、誤解し易いのカモですが...
塩だって食用・殺菌・毒抜き・凍り止め・悪霊退散...etc、色んな用途に使ってるでしょーに^^;
ヨーグルトに入れたりするアロエだって、抽出液が火傷に効く薬になるしサ
つーか、乳化剤って言うくらいだから牛乳と関係あんの?なんてレベルのヒトは、化合物の安全性なんか気にしない方が良いヨ
そも、乳化ってのは、蒸発・昇華・凝固なんかと同じ「作用」
で、牛乳ってのは本来混じらない水と油が混ざり合ったモノ
その牛乳と同じ様に、水と油を混合させる「作用」を指した言葉が「乳化」なわけダネ
因みに...さっき言った洗浄剤だと、この乳化剤って名前が「界面活性剤」になるヨ
違いは簡単、数千種類の界面活性剤の中で、食品添加物として認可されてるモノが乳化剤と呼ばれるってだけの話
んでわ、界面活性剤とは?
先ずは、コップに水と油を投入しましょうかねー
…比重の軽い油は上に、比重の重い水は下にって、二層構造が出来上がるハズですネ
この境界面の名称が「界面」ですヨ
(境界面って見ると鏡面界とか空の境界が頭に浮かぶんスよね…末期症状だなぁ)
混ざんない理由を端折って言うと...
強い分子間力を持つ水に対して、油と水の引っ付こうとする力が弱い
その為、界面にある双方の分子が界面張力によって各分子側に引っ張られているので混ざらない
ってトコか...詳しく知りたきゃググって下さい、書くのメンドイですし、知りたい人もいないでしょうし^^;
あ、そんで...この界面に作用して、水と油を混ざるように手助けするのが界面活性剤(乳化剤)だぁね
中学だか高校だかで習ったと思いますケド、親水基と親油基ってのがあったでしょ?
マッチ棒みたいな図を見せられて、丸い頭のが親水基(水に溶けやすい性質を持つ)で...
マッチで言うと、四角い棒の方が親油基(油に溶けやすい性質を持つ)で、とかね~
そして、界面活性剤ってのは、この親水基と親油基の両方を持っているワケでして...その結果、水にも油にも馴染み易い特性を持っているんダネ
牛乳で言えばカゼイン(タンパク質)で、卵や大豆ならレシチンの事ですヨ
こーいう乳化作用を持ってる物質が、水なり油なりを包み込んでミセル(分子を界面活性剤が包み込んだ集合体...ってイメージ)を形成した状態...
それが、乳化した状態と言えるワケですネ
ダラダラ書きましたケド、ご理解頂けましたか?
そういや、カゼインも色々言われてるよなー
アレルギー反応は実際に起きる人もいるケド、ガンとかの因果関係は微妙だよね^^;
そもそもガンって、原因が複合的で特定し辛いしネ
缶コーヒーにも入ってるケド、日に一本は飲んでる60代の人でも、ガンになった人知らないなぁ
まあ、こーいうのは無駄に騒ぐのが絶対いるからねぇ
あんま気にしない方が長生きできる気がしますケドね~^^;
って、盛大に脱線してんな、オイ;
微生物農薬についても話そうと思ってたのに...別のトコに熱が行き過ぎたカナ
あ、今回も長々とお付き合い頂いた方はありがとですm( )m
今度は微生物農薬について簡潔にお話ししたいと思いますんで、暇な時にでもよろしくですよ~
でわでわ~ノシ