はいこんちわノ
ハウスは暖かいを通り越して暑い日が続いてますネ
こんな天気じゃ、当然害虫や病気が出やすいワケですヨ
あ、今のイチゴはこんな感じダネ
一番花房の実が大分取れて来て、2番果の大玉が色んで来た位かねぇ
今年は収量が少ないとよく聞くケド、個人的にはもう回復した感があるネ
てか、12月末~1月頭が色味が遅くて困った位だぁね
でもまぁ、スーパーで売ってるイチゴの値段がモノの割に高いし…出荷の人が苦労してるのは確かダナ
ま、イチゴ狩りもちょこちょこキャンセルあるし、苦労はあるけどねぇ
ふぅ…今年はインフルエンザに肺炎にと出歩くのも億劫でしょうケド、イチゴ狩りにも来て頂けると助かりますヨm( )m
ん…それはともかくとして、今年は暑いせいで害虫なんかの発生が多い&早いみたいネ
先月からアザミウマの情報もあるし、アブラムシも未だに外から飛び込んでるみたいだしナ
そこで、アタシが今年から導入した天敵…寄生蜂について紹介しようかね
こんなんがブンブン飛んでるケド、気にしないと目視は困難かね
商品名でいくとアフィパール、生き物としてはコレマンアブラバチっていう寄生蜂ダヨ
寄生蜂と聞くとデッドラ○ジングが思い浮かぶだろうケド、現実の寄生蜂はエ○リアンのチェストバスターのがイメージ近いネ
つまり…宿主の体に産卵して、孵化した幼虫が宿主の内部から栄養吸収するという生態ダナ
ま、コレマンアブラバチなんかは寄生したアブラムシをマミー(蛹)にするから、んなにエグいシーンは無いがね^^;
ん~…寄生蜂ってーと、他にもオンシツツヤコバチ・サバクツヤコバチ・タマゴバチの仲間、と何種類もいるんで面白いヨ
宿主(読み仮名は「しゅくしゅ」ダヨ)も異なってて、アブラムシだけでなくコナジラミやチョウ目害虫に寄生する種もいるネ
ここら辺に興味のある方は名城大学の農学部に行ってみるといいカモ?
今も教鞭を執ってるかは知らんケド、昆虫学研究室の教授がコレの専門だったからナ
(…この間、天敵を製造してるメーカーの人と話してて通じたから、まだいると思うケドねぇ)
(因みにそん時、チョウ目害虫に対する寄生蜂を商品化してくれんの?って聞いたら、コストが高くて採算が取れないから無理って言われたヨ;;)
おっと、話が逸れたナ
そんな寄生蜂なんだけど、寄生されたアブラムシがこちらになります
丸っこいごま塩みたいなのがアブラムシ(死骸)
本来は緑~黒褐色なんだけど、マミー状態にされると色が抜けて灰色になるから分かり易いヨ
薬のかかりにくい葉裏にいるアブラムシにも産卵するんで、個人的には一定の効果があると思うネ
んで、一定の効果と言ったってコトは完全に防げるワケじゃないってコトだぁね
先ずは、宿主がいないとハウスの外へ出て行っちゃうってのがある
それから、アブラムシの抑制は出来るケド、葉や萼が汚れる可能性はあるし、実にアブラムシがいた場合はマミーが実に残ってしまう
だもんで、出荷の人には軽々にお勧めが出来ないのも事実ダヨ
まー、アタシなんかは薬散がメンドイから今後アブラバチに仕事してもらうがナ
さて、そんな感じで新しく使ってみた天敵の紹介は終わり
アカメガシワクダアザミウマなんかも気になるんだけど、薬剤耐性が極めて低いのがネックだよねぇ
てか、去年の11月になんか別のアザミウマが出たんだよね
上の写真だと、真ん中ら辺にいるワームみたいなの
それを顕微鏡で見ると下のみたいな感じ…うむ、こんなん見た事ねぇ(笑)
多分、在来種のアザミウマで…葉っぱにしかいなかった事から肉食性なんじゃないかと思うわね
花には一切付かなかったし、そもそもイチゴで多いミカンキイロやヒラズハナアザミウマとは違うしな
羽の模様が途切れてたりで特徴はあるんだけど、この仲間は何千種類もいるし主要害虫以外は同定出来んわ^^;
ま、普通の人にゃアザミなんてどーでもいい事だよね(笑)
でも、イチゴ屋からするとアザミウマはかなりの危険生物
花が齧られると、実がゲジゲジになって売り物にならなくなるからネ
てか、そもそも花と言うか痩果になる部分を齧るんで、実の肥大化自体が阻害されるナ
だもんで、アザミによる被害果の特徴は小玉でひび割れた様な感じ、そんでやたら痩果が目立つ…これを簡単に言うとゲジゲジ(笑)
以前に出した実験データで言ったケド…痩果の数と実の大きさに相関関係がある、ってのはこの被害果からも推察できるかねぇ
痩果から実を肥大化させるホルモンかなんかが出てて、それが齧られて機能不全に陥る為に実が矮小化する…という推論が出来るのダヨ
ま、痩果の数のコントロールなんざ出来ないし、アザミにやられた花も復活はしないんで、どうしようもないんだけどナ^^;
ん~、今日はこんなトコで終わりにしようかねぇ
そんじゃまたノ