カテゴリー : 化学に関連する話

2021年1月11日 月曜日 化学に関連する話, 植物について(主に熱帯植物)

久々に微量必須元素の座学と行こうか

つーワケでこんちわノ

あーいや、明けましておめでとう御座います

今年も宜しくお願い致します

…まぁ、正直そんな気分じゃ無いケドねぇ(- -;

去年からCOVID-19の感染拡大が止まらんのが困りものダヨ

客足が伸びないのは当然か、そんなら休業要請してくれた方が有り難いのだがね

いやマジで、一日4万円でも文句言わんと休業するから補償を頼む

(…イチゴ狩りの用意しながら出荷とか無理だから、状況次第ではイチゴ狩り止めるという選択肢も現実味を帯びてきたナ)

んで、その感染症対策についてリンク貼っときます↓

※重要 <COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に対する対応> ※

あ、現在イチゴはこんな感じですネ

頂果~2・3番果が採れて、ようやく小型化してきたかね

っても特大~大サイズが限界で、小で作れる様な小さいイチゴはまだ少ない^^;

イチゴ狩りは無理かもだけど、直売のご予約とか頂けると助かりますのでお願い致しますm( )m

 

 

さて、新年一発目につまらん肥料の話をしようかネ

三大必須元素N・P・Kと…微量のはMg・Caで終わってたか

んじゃあ残りの非金属元素B・S・Clダネ

 

B…ホウ素、第2周期にある13族

原子番号5番で原子量は約10.81、語源はアラビア語で「白いもの」を指すBuraq(英語だとBoronだが)

ゴキブリ駆除剤としてホウ酸団子に使用されたり、ホウ酸塩は防腐剤・防虫剤として塗料にも混ぜ込まれている

(原理は未だに未確定らしいが、脱水や代謝阻害?を引き起こさせるんだとか)

(人間は摂取しても腎臓で排出されるから無害だが、昆虫や菌類はそういう排出機構が存在しないから毒になり得ると言うトコロが面白いネ)

(ま、ぶっちゃけた話…嫌気性菌とか原始的な生物にとっては酸素でさえ毒だもんな^^;)

それに、硼砂なんかは洗濯糊と混ぜるとスライムが作れるし、単純に洗剤にも利用できる

後は、耐熱ガラスにも熱膨張を抑える目的でホウ酸が利用されているし、中々生活の役に立っている元素と言えるネ

 

植物についても、微量ながら必須の元素ダネ

ホウ素が不足すると、黄化したり成長が止まる

但し、過剰に供給すると褐変症状が出たり白化する

ホウ素単体では自然界に存在しないのに、肥料として与え過ぎると過剰症が出る…実に興味をそそられるヨ

ま、イチゴを栽培する上ではまず出ないケドな(笑)

 

 

次にS…硫黄だぁね

第3周期の16族で原子番号16番、原子量は約32.06

語源はラテン語で硫黄を指すsulphur(英語も同じくsulphur…クリストロンはサルファフナーだがな)

SはOやNなんかと同じように、化合物の性質を変える元素だったりする

硫化水素、H2Sなんかは分かり易いか…水素を吸ってもまー死なないが、硫黄が1コ引っ付くだけで毒性が大きく高まる

温泉の匂いと言われるのは硫化水素等火山性ガスの匂い

(腐卵臭とも言うが、事実卵にも硫黄が含まれていたりする)

有名な話だが、空気より比重が重い為に窪地等に溜まり易い

だもんで、火山や温泉地近くの森なんかでは窪地は避けた方が良いネ

硫黄の実用性と言えば、天然ゴムに混ぜて弾力性を高めたのがタイヤだそうで

…なんでそんな事思いついたのかと感心するヨ(発明したのはグッドイヤー氏だったか?)

 

あ、植物だと硫黄の欠乏症も過剰症も通常出ないネ

一応症状は確認して知ってるケド、見た事ないし別に気にするもんでも無いから割愛(笑)

てか、農薬として使われてたからな…硫黄

硫黄石灰合剤とか、硫黄燻煙剤とかダネ

ビニールを痛めて劣化を早めるから、上の2つは現在あまり使われていないハズ

今も使われてんのはアン○ラコール(プオピネブ剤)やジマンダ○セン(マンゼブ剤)か

構造式は全然違うケド、どちらも似た様な元素で構成されてるし、作用も植物体表面の保護と同じ

硫黄自体が広範囲の菌に殺菌性を持つから、他にも農薬として利用されてるナ

 

 

後はCl…塩素

第3周期の17族、原子番号17番で原子量は約35.45

語源はラテン語で黄緑色を指すChlorosから

塩素ガスは黄緑色で空気より重い、ついでに毒性も高い

(塩素系漂白剤と酸性の洗剤なんかにある「混ぜるな危険」はコレが発生する為)

(自然にある塩素原子が2つ引っ付くだけで呼吸困難・肺水腫・死亡を引き起こす有毒ガスが発生するワケだぁね)

(しかも重いから、窓を開けても中々出て行かない…悪用しちゃ駄目だゾb)

塩素単体で見ると、ハロゲン族の元素なんで電子を奪いとる力が強いよね

酸化力が高いから殺菌・漂白に使われるとか、化合して塩を出すって性質は有名だから別に言うまでもないかねぇ

一応…ハロゲンとはギリシア語のhalos(塩)+gennaoとかgenes(作る)

halosは英語のhall(空間)と繋がっていて、岩塩をくり抜いて空間を作っていた事からhalos→hallとなったとか

gennaoはoxygenやhydrogenの語尾にも使われており、~を作り出すの意味を持つ…ゲノムなんかも同じ由来

因みに、オゾン層破壊の実行犯は塩素

昔の話だが…フロンガスがオゾン層に良くないという話と共に、そこに含有されているフッ素が悪者扱いされた時があったネ

実際のところは、フロンガスに含まれる塩素の方が上空で分離されて、その塩素がオゾンを分解していたと言う話ダヨ

んで、現在特定フロン(CFC=クロロフルオロカーボン)は規制され、塩素を含まない代替フロン(HFC=ヒドロフルオロカーボン)が使用されているが、フッ素は悪者にされてとんだ迷惑だったと言うワケだ

 

そんな元素だし、植物では欠乏症・過剰症共にまず見ない

通常の圃場では考えられないから、症状や対策もほぼ無い…てーか必要ない

敢えて言うなら、水道水使ってんなら塩素濃度に注意しとけって位か

水道管理の職員サンがヤラカさない限り、んな高濃度になる事は無いケドな(笑)

 

 

よし、つまらん話はこれで終了

そう言えば、去年はベゴニアの葉っぱから行う増殖にチャレンジしてみたんダヨ

こんな風にバーミキュライトを水で湿らせて、上のラップには針で穴開けて通気性を確保

ベゴニアの葉っぱに対しては葉脈に切れ込みを入れて発根・発芽を促しておく

後は何日か置きに適度な霧吹き、ライトは事務所の蛍光灯のみ

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで新芽が展開して来て一安心

B.セラティペタラも何とか増殖が成功しそうな感じダヨ^^;

まー、ベゴニアを簡単に殖やすなら挿し木(さし芽?)で十分だけどナ

(実際一昨年はそれで殖やしてお店に持ってったしな)

 

 

 

 

 

 

B.ポリロエンシスはこんな感じで増殖中、伸びた親株の茎を2~3節で切って差し戻しするだけ

っても、地上部の節間に葉が無いと駄目で、その付け根から新芽が展開してくるネ

このポリロエンシスは親株買ってから3年は経つから、株の更新も兼ねた増殖だぁね

てか、ベゴニアは日本にも協会があるし、本も出てるから情報があって助かるわ

他の熱帯植物なんて詳細を書いた専門書ないから、イベントで変態上級マニアの話を聞くのが一番為になるからナ

早く感染症が収束して、イベントが開かれるようになって欲しいものダヨ;;

 

長話で疲れたんで、今日はこれで終わりにしよ

ほんじゃノシ

2020年11月14日 土曜日 いちごについて, お知らせ, 化学に関連する話

今期の予約受付を始めました(後は微量必須元素の続き…2族のだけ)

さぁてと、あの暑かった植え付けの後一月程度で最低気温が10℃を切る程になるとはネ

生物のいない事務所は寒くてしょうがないヨ^^;

 

そんで、今年のイチゴ狩りについて予約受付を始めましたんで宜しくです

予定通りに12月19日(土曜日)からですね

直売も同じ日からですケド、その時期だと特大~取れて大サイズまでなのでご注意を

(取り始めに小さいイチゴとか出荷用以外には無いからね;)

それから、COVID-19については知多半島の高設栽培研究会で一律の対策を取る事にしてますのでHPに記載しました

取りあえず、そちらはブログの方に書いて先頭に固定しといたんでご覧下さいませ

https://www.akari-15.jp/archives/3982

と言うかここにリンク張っときますし、なんなら予約カレンダーにも書いときましたのでご確認の方お願いしますヨ

 

んで、現在のイチゴはこんなもん↓

少し小さく見えるかもしれんケド、間延びしていない分良いとも言える

去年までは植え付け後に台風やら1週間以上曇天続きとかあったし、本来こんなもんだと思うヨ

ランナーも太いのがどんどん出てるし、脇芽もやたら出てるし…処理が大変;

肥料の吸いあげもかなり良い感じだもんで、根張りについても問題無しってトコか

不時出蕾による植え替えは1%以下だし、さして影響無いカナ?

 

 

 

 

 

 

 

 

ミツバチも導入から1週間位で訪花を始めたしナ

 

そういや…今年はやたらと病害虫が少ないな

カブリダニ2種の天敵農薬を入れたものの、ハダニなんか元から全然いないし^^;

むさかった割に炭疽病も出さずに済んだし、うどん粉病も植え付け前後の薬散で抑えられたみたいだしねぇ

アブラムシ・アザミウマも今のところ見てないナ

出てるのはチョウ目害虫だけか…コッチは今年多発傾向にあるから気を付けないとネ

 

 

と、イチゴの生育状態はこの位でいいか

この間話した植物に必要な必須元素についてやるかねぇ

長々話してもアレだし、取りあえず周期表2族の元素だけにしとくかナ

Mg…マグネシウム

原子番号12番、原子量は約24.3

ベリリウム(Be)と共にアルカリ土類金属じゃない周期表2族の元素だぁね

豆腐を固めるにがりでもあるし、肥料としては苦土石灰の苦土(苦土石灰とか)だし

なにより…水素~第4周期の2族までは中学から散々やってるから有名だよネ

後、マグネシウムの名はマグネシアで採掘された鉱石から発見された事に因むナ

Mg欠乏症としては、葉脈間の黄化(クロローシス)だったり黒色斑点形成だったりと植物によって異なるナ

イチゴだと後者なんだけど…普通に育ててればまぁ出ない^^;

んで、過剰症についても見た事無い

葉脈間の黄化とか根の活性低下を引き起こすらしいケド…余程アホな施肥しなけりゃ出ないだろコレ;

そもそも人体にでさえ影響少ない金属元素だし…歯磨き粉の研磨剤とか便秘薬だもんねぇ

 

Ca…カルシウム

原子番号20番、原子量約40.08

コッチはストロンチウム(Sr)やバリウム(Ba)と同じく、2族のアルカリ土類金属になる方ダネ

骨や歯の原料なのは勿論の事、コンクリ・セメントの原材料だったり大理石や石灰石の主成分でもあるヨ

てか…カルサイト(方解石)やアラゴナイト(霰石)も炭酸カルシウム(CaCO3)が主成分だしナ

貝殻や卵の殻(鶏とか)もそうだし、炭酸カルシウムって色んな形態があるから面白いネ

因みに…小・中学生の時にやったかも知れんケド

貝殻を塩酸にぶち込むと泡を吹きながら溶けていって面白い^^;

(アタシは科学部の知り合いに誘われてやったケド…今になって考えて見れば)

(CaCO3+2HCl→CaCl2+H2O+CO2 となって、ブクブクと二酸化炭素が発生してたってコトか)

 

しかしまぁ、炭酸カルシウムはやたら建材に利用されてるのもまた面白いよねぇ

ピラミッド(石灰岩)→パルテノン神殿(大理石)→鉄筋コンクリートの一軒家(セメント…石灰とか色々)

こうやって見ると、ニンゲンってのは骨子が変わらんのだねぇ…とか思ったりするよね^^;

ま、そんな事は置いといて…と

植物だと、このカルシウムは欠乏症が起き易いんで注意が必要ダナ

って言うのも、カルシウムは植物体内での移動が遅いのよね

日に○mmって単位でしか動かないから、欠乏症が出てからの対処だと手遅れになるのダヨ

下みたく、新葉の葉縁から出る朝露が白い結晶を残すのが丁度良い位だぁね

(古くなった葉はあんまし移動しないのかCa出ないね)

 

 

 

 

 

 

んで、Caが足りないと葉縁が褐変~壊死するナ

古葉なんかは栄養自体が行きにくいから特に顕著だけど、新葉で出ると良くないねぇ

その状態からカルシウム施用しても、根から葉への移動に1週間はかかると思った方がいいネ

後は、イチゴだと花芽の形成不良なんかも引き起こした筈

 

逆に、過剰症は高設栽培ではまず見ない

…てか、意図的にやらかさないと出ないヨ

んー…例えばだけど、500倍希釈で施用する筈のCaを主成分とする液肥を原液で流すとかネ(笑)

土耕は知らん、苦土石灰の入れ過ぎでなるのかもしれんが…んなおバカさんはいないと信じたい

一応、書籍にある過剰症の症状としては、葉縁の枯れと褐色小斑点の形成なんだ…とか?

しつこく重ねて言うケド、Caは欠乏し易いモノであって過剰症なんて真面な管理してたら出さんがネ(- -;

 

 

さてと、今回はこんなもんにしとくかね

レオパやらゴニや、オリジアスなんかの稚魚を世話しないとだしナ

レオパだけでこんだk…いや、これ以降に産まれたコもいるから更に10匹はいるのか;

ゴニはイエントが3匹にクワンシー2匹…リボとカットバは今年無理だったから残念ダヨ

オリジアス・マタネンシスは最終的に8匹しか残んなかったのが無念…まだまだ実力不足と言う事か

ま、ここら辺はまた追々話そうかね

てな感じで…今回は失礼しますヨ

んじゃノシ

2020年10月20日 火曜日 お知らせ, 化学に関連する話

植え付け終わったし、植物に於ける必須元素の話でもするかね

はー…こんちわです

今年も地獄の植え付けが終了して一段落ですヨ

植えたい時に雨が重なったんでどうしようかと思ったケド、なんとかほぼ予定通りで助かったわ

(ついでに、デュエルリンクスのゼアル実装にも間に合って良かったヨ)

(しかし運営、リミットでライロと召喚獣虐めるのは止めて差し上げろ…せめて代わりにメルカバーをk)

因みに、現在のイチゴはこんな感じ

 

 

 

 

 

 

普通やな、なんも言う事無いわ

ま、今後の成長が重要なんでなるべく曇天は少ない方が良いネ

 

 

さてと、そんじゃあ前回言った植物の必須元素について話すか

先ずは植物が多量に必要とする3大元素

N(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)

 

窒素のNはnitrogenの頭文字だぁね(語源は、硝石-nitreから生じる-genes)

原子番号7番、原子量は約14…大気中の8割弱を占める元素ダネ

窒素は植物の成長にとって重要で、供給量が少ないと目に見えて生育不良を引き起こすヨ

枯死する事は無いケド、葉色が薄くなって矮化して成長が止まるからね…成長に必須なアミノ酸の生合成に使われるからカナ?

じゃあ大量に与えれば良いかと言うとそうでは無い

過ぎたるは猶及ばざるが如し…と言う言葉もある様に、当然やり過ぎても良くない

○○欠乏症があれば○○過剰症も存在するのダヨ

窒素の過剰症と言うと、葉色が濃くなって栄養成長に傾き過ぎる…転じて、花芽形成をする生殖成長に傾かなくなる事があるナ

それから単純に肥焼け、新葉の葉縁が褐変してたら先ず窒素過剰症を疑うべきダネ

後は、軟弱徒長するから病害虫に弱くなるってのもあるナ

ま、こんなもんは葉っぱ見れば判るし、言うまでも無いかねぇ

 

 

次はP…phosphorus の頭文字で表記されるリンか(ギリシア語でphosが光、phorosが運ぶもの)

ま、肥料や生物学としてはphosphate =リン酸のが良く使うよね…アデノシン三リン酸とかもadenosinetriphosphateだしナ

リンはマッチなんかに使われるし、赤燐・黄燐とか化学の授業でやったから一般的かね(人魂の正体とか^^;)

原子番号15番、原子量は約30.9だぁね

リンの欠乏症は葉の濃緑色化だったり赤紫色化…まぁ、アタシはリン欠乏なんて見た事無いがな;

(てかN過剰と症状似てるし、窒素飛ばしとリン補充を兼ねた亜リン酸施用は理に適ってるのよね)

リンの過剰症に至っては聞いた事も無いケド、黄化と小斑点が出るらしい

基本的にリンって足りなくなるもんだと思うんだけど、出るトコでは過剰症が出るんだね…まぁ、赤潮の原因でもあるし可能性はあるか(- -;

…以前も言ったかと思うケド、Pは関東ローム層の様な黒土では抜けが早く欠乏症が出やすいが、常滑の様な粘土質土壌ではPが抜けづらかったりする

しっかり多くの情報を得た上で、地域に合った施肥を行う事が重要なんだ…と、改めて考えさせられるヨ

(あー因みに、リンは人間の体でも重要な役割をしてる一方で毒にもなるヨ)

(TCAサイクルなんかでよく見るATPは生命活動に不可欠だし、骨の形成にも関与してるのが知られている)

(その一方で、有機リンは毒ガスにも農薬にも使われてるからネ)

(ぶっちゃけた話、フッ素も適量なら歯を守るケド、過剰摂取すると歯が溶けるって真逆の作用を持ってるしナ)

(ま、結局のところ…○○が良いとか××は悪いってのは安易に信用しちゃ駄目、ってコトだぁね)

(馬鹿と鋏は使いよう、なんでも使い方次第という事を肝に銘じて置かないとねぇ)

 

後はK カリウムか…アラビア語のアル(定冠詞)+カリ(草木灰)が由来ダネ

(カリ=草を焼いた後の灰、コレにはKOHが含まれている)

人体にも必須な元素だし、バナナが含有量多いんで販売戦略に利用されてたりするナ

特定の食べ物を売りつけるよりも、バランスの取れた食事を重視した方が良いのは自明なんだがねぇ…?

ん、カリウムは原子番号19番、原子量が約39.1か

水との反応性が高い第1族…アルカリ金属の元素だから、有名な割に金属としては見れないのが残念だよね;

(因みに、さっき人体に必須だと言ったケド…カリウムは花火なんかの火薬にも使われるヨ)

んで、カリウム欠乏は葉縁の黄化や斑点、葉脈の赤紫色化とか

イチゴだと植え付け直後とかに出ると思う…そんな出ないから気にならんケド(笑)

カリウムの過剰症は…ぜんぜんわからん

いやほら、通常の栽培ならまず出ないから^^;

まぁ、一応症例はあるみたいだけど…葉が捲いたり凸凹したりするらしいわね

てか、うどん粉病に用いるカリグ○ーンとか炭酸水素カリウムが主成分だけど、1カ月毎週使っても過剰症なんか出ないからナ

 

 

さて…微量必須元素についても語りたい所だけど、長くなるからまた今度にするか

一応言っとくと、Ca/Mg/Mn/Fe/Cu/Zn/Mo/B/S/Clの10種類だぁね

(カルシウム・マグネシウム・マンガン・鉄・銅・亜鉛・モリブデン・ホウ素・硫黄・塩素)

2族のアルカリ土類金属じゃない2つとか、第4周期の遷移元素とか、13族以降の非金属元素とかダネ

改めて周期表を見ると、モリブデンだけ浮いてるのな^^;

 

あー…余談だが上記は全て無機物ダヨ

実は狭義での有機物ってC・H・N・Oの4種なんだよね

最近の殺菌でよく見るエタノール(エチルアルコール)なんかは有機物だけで構成される有機化合物と言えるナ

因みに、炭化水素であるエタンはC2H6で、エタンにアルコール基が付いたエタノールはC2H5OHだぁね

…あと、全てのエタノールを自然物と勘違いするニンゲンもいるが、エチレンに水を合成した人工合成物でも同じエタノールだからな(笑)

(C2H4+H2O→C2H5OH)

そう言えば、このアルコール殺菌については世界中で事件も引き起こしたネ

今年に入ってから、アメリカやイランなんかでメタノールを飲んで失明~死亡する事例があったのは覚えているだろうケド…

メタノール飲んだら失明するのは有名だと思っていたのだが…そうでもないのか?

始めに、メタノールはメタン(CH4)にアルコール基が加わったもの…CH3OHだよネ

コレが体内に入ると、エタノール(一般的なお酒)の分解と同じ様にアルコール脱水素酵素(ADH)によって分解される

つまり、CH3OHが酸化(-2H)されて毒性の強いHCOH(ホルムアルデヒド)となるのが危険という訳ダヨ

その後、アルデヒド脱水素酵素で分解されるとギ酸になる

…これがエタノールなら有害なアセトアルデヒドが酢酸になって無害化されるのだが、ギ酸は目に重篤な損傷・加えて肺機能障害をもたらすのが厄介ダネ;

簡易的に表すと、HCOHが酸化(+O)されてHCOOH(ギ酸)となる訳よね

うん、そんなん飲んだら命の危険があって当然でしょうよ…

有機化学の触りでやるようなもんだけど、知らんと大惨事になると言う事例になってしまったな

あ、こんなもん読んでる人にはいないだろうケド、有機や自然って言葉を安全だと妄信してるニンゲンは哀れだよね

上のを見れば解るケド、ホルムアルデヒド(HCOH)もギ酸(HCOOH)も、ついでにアセトアルデヒド(CH3COH)も全部C/O/Hで構成されているヨ

さっき言った様に、有機物はCHNOの4種…つまり、有機物でも毒性を持つ化合物なんか山ほどあるんだよネ(汗)

ぶっちゃけた話、自然に作られるテトロドトキシンみたいなフグ毒も、トリカブトに含まれるアコニチンやスズランの持つコンバラトキシンも、全てC/H/N/Oの有機物のみで作られてる有機化合物だったりする

てーか、毒キノコもカビ毒もそうだし、なんなら大麻・コカイン・ニコチンなんかの快楽中毒物質も有機化合物なんだがね?

(あ、ここら辺の生物毒はホント実に面白いので色々調べてみてヨ)

 

 

ん、結局のところ…どんな物質だろうと使い方次第で役に立つ訳で、下手に括って善悪付けるのは良くないのダヨ

そういうニンゲンは信用すべきでは無いし、耳障りの良い口車に乗せられない様に常に猜疑心を持つ事をお勧めするヨ

ま、そう言ってるアタシの事も疑って自分で無機化学~有機化学まで学んでくれると尚良いがネ(笑)

はてと、つい調子に乗って話し込んでしまったナ

そろそろ花芽も出てきたから予約システムも調整しないとだし、来月までに予約受付出来る様にしなければなぁ…;

そんでは失礼ノシ

 

2019年12月22日 日曜日 化学に関連する話, 熱帯魚とか

研修行ったり、熱帯魚ブリードしてみたり??

あのねぇ、この時期にしては昼間の温度が高すぎませんかね??

おかげでイチゴの色味が早過ぎて困るんだよねぇ…昼間はもっと冷えてくれヨ;

あー、そんな感じでこんにちは

今年は人によって生育に違いがあり過ぎて、判断に困るねぇ(- -;

出荷の方だと、最初の方が小玉化したり収量自体が減ったりと大変そうだし

アタシも最初は大玉が少なくて困ったヨ…今はデカイのが増えてきたケド

まぁ、取りあえずは様子を見ながら考えないとだぁね

 

んで、先月は研修に行って来た訳ですが、それなりに収穫はあったナ

蒲郡と田原の付け根に行ったワケですが、どちらも重装備^^;

設備が豪華なんでちょいとアレですが、栽培技術に関しては色々聞けたんで満足ですかねぇ

ただまぁ…最後の帰りだけがなぁ

バスん中で何の興味も無い映画流すのだけはマジで止めて欲しいナ(# ゚Д゚)

音がクソ五月蠅いし(真上にスピーカー)、別に面白くも無いし(主観)

コッチは大人しく集中して本が読みたいってのにサ

んあ?どんな本かってーとこんなん↓

まぁ、大学ん時に農薬学で使ってた教本ダナ

当時は知識不足であんましだったんだけど、今になって読むと面白いわコレ^^;

流石に中は見せらんないケド、農薬についてモノを言うならこん位は理解できないとねぇ…って感じの本だぁね

農薬の分類なんかの基礎もあるし

(対象だと殺菌・殺虫・除草、形態の場合は水和剤・フロアブル剤・乳化剤…etc、作用系統なら有機リン系・カーバメート系・合成ピレスロイド系…etc、等々)

安全性試験(毒性試験)や環境影響に対する評価もちゃんと最初に書いてある

(毒性試験は急性毒性だけでも経口・経皮・吸入…etc、短期毒性は前述の物を21~90日反復投与、長期毒性も1年間の経口投与、他にも生殖毒性や遺伝毒性なんかを試験するわけダネ)

(以前も触れたケド、この試験項目は医薬品と同程度の項目数はあるのだよネ)

ちょうどいい機会だ…ついでに言っとくと

現在使われている殆どの農薬、その経口投与によるLD50…つまり半数致死量、コレはニコチン・タール・カフェイン・カプサイシンよりも高い

あ、半数致死量ってーのは「体重Xkg当たりYmgの物質を投与して、検体の半数が死亡する量」のことネ

摂取量/体重(Ymg/Xkg)=50%が☆

言わんでも分かると思うケド…Ld50は高い方が沢山摂取しないと死なない、ってコトなので毒性は低い

ま、ニコチンやタールを経口摂取すれば毒性が高いのは当たり前だけどサ

殆どの農薬よりもカフェインやカプサイシンの方が経口毒性が高いとは思わんよね^^;

あ、上記2つも別に経口毒性は高くは無いのでご安心を、緑茶~ 静岡割まで飲んでる静岡県民や赤からで10辛頼んでる愛知県民が死んでないのが良い証拠ダヨ(笑)

…まぁ、ダイオキシンみたいにLd50は低いケド急性毒性で見るとまず中毒にはならないケースもあるのだがネ

逆に、アルコールのLd50は食塩よりも高いが、ビール大瓶(633ml)を7本も飲めば中毒になり得るのダヨ…度数が上がれば当然許容量が減る

おっと失礼、基礎の基礎で話が止まってしまったナ

そんな基礎的な話がちょっとあって、そこからは農薬の作用機構や作用点・選択性なんかを知ることが出来る本というワケだぁ

まー、話すとマジで長くなるし、詳しくはまた今度話そうかね

 

 

そんなワケで、帰りのバスでは集中できなかたヨ(´・ω・`)

こんなことなら剣盾の厳選作業でもしとくんだったナ

ま、それは置いといくとしましょうかね

(だが小学生の時、バスでスウィートホームを流したヤツと北海道ヒグマ事件の映画を流したヤツ…テメーらは駄目だ、一生許さねぇ)

 

そういやぁ、最近熱帯魚の事は話して無かったわね

別に辞めちゃあいないんだけど、現在水槽やらを繁殖用に調整中でね^^;

例えば、このオリジアス・マタネンシスとか

名前から分かる様に、このコはスラウェシ島のマタノ湖に棲んでるメダカだぁね

黄色の体色に虎柄の様な横縞が出て、瞳が青色になるのが特徴かねぇ

何か月か飼育して見た感じ、色や模様の出は気分で変わってる…と思う;

てか、なかなか縞模様が安定しない(´・ω・`)

単独で60cmに入れてるケド、上手く卵が採れる事を祈ってるヨ

 

 

 

 

 

 

それに、今年もキラセリナ・アレニーは稚魚が採れてるナ

とてもピントが合わないケド、中央にいるシラス干しみたいなのが稚魚ダヨ

エサも食べてるんだけど、毎年孵化数に対して生き残りが少ないんだよね;

ガチブリーダーさんいたら情報下さいm( )m

 

あと他にも、メラノタエニアが3ペアか…水槽が足りなくて去年は断念したのよね;

今年は繁殖まで持ってけるといいナ

このメラノタエニア・カマカとかは半年ほど前の写真だけど、既に肩が盛り上がってきてるしb

因みに…実物は写真よりマッチョ体型ダヨ;

イメージし易いので言うと、某弟の100%中の100%!!!といった感じか

………いや言い過ぎた、30%位に訂正しよう

 

…まぁ、真面目にカマカについて言うのなら、おおよそ強健で発色すれば青が強く出るレインボーフィッシュ

エサも人工餌でおkだし、てかフレークでも顆粒でも乾燥赤虫でもいけるから楽^^;

温度も室温20~25℃でキープしてれば普通にしてるし、病気なんかも打ちでは無いしネ

好き嫌いが出そうなのが体型か、オスなんかは丸っこい小判型だから好み分かれるよね

総評としては、青系のレインボーが欲しい人にはお勧めな魚ダネ

あ、名前の説明を簡単にすると…

melanoが黒(格変化とかあるから詳しくはギリシア語でも見てくれや)

taeniaが帯(英語に訳すとtieだし、分かり易いよね)

kamakaは生息地…英語と現地語しか出ないんだけど、カマカ湖なんだと思う

(英語だとLake Kamaka Waller MeerだったりLake Kamakawaiarとかバラつきあるから微妙だけど、インドネシア語でdanau kamakawalorってなってるから、カマカワロール湖になる…ハズ?自身は無いスマヌ)

ついでに言うと、この湖があるニューギニア島は見方がメンドイ^^;

東半分はパプアニューギニア領、西半分がインドネシア領(旧名イリアンジャヤ州)、その中で東がパプア州、西がニシパプア州(旧名西イリアンジャヤ州)

分かる?西洋列強の植民地化と民族紛争(独立運動とか)で未だに滅茶苦茶なのよ(´;ω;`)

 

…他のコも説明したいケド、この流れではアレなんでここまでダヨ

そんでわ失礼ノシ

 

2019年1月31日 木曜日 お知らせ, 化学に関連する話

センター試験も終わったし…少し農薬の話でもしようか

ていう感じで、こんちわですノ

今年のセンター試験は割と平和に進んだ感じですかね?

ここら辺は雪も無かったですし、寒いっても知れてますしネ

ま、学生諸子はこっからA日程・B日程まで油断は禁物なのですケド^^;

(因みに…この時期に入ると学校の試験で勉強しなくなる奴が出るので、真面目にやると学年順位が上がのよねw)

(なにせ、テストのアベレージが80後半でも学年20位以内に入れた位だしナ)

 

まーそれはともかく、なんかニュース見てたらカントー地方のイチゴ農家がやらかしたみたいダネ

市場出荷したイチゴから残留農薬が検出されたそうで、他の農家からしたらクソ迷惑な話ですよねぇ

検出された成分は出てたんでどんなもんかは分かるケド…

ふーむ…IGR系と有機リン系の薬剤か

有機リン系の方はこの時期使わないハズだよねぇ…ミツバチにも影響があるし、てか植え付け前に使うもんだし

ま、IGR剤の方はこの時期でも使用可能、ヨトウガ(の幼虫)やアザミウマの脱皮阻害をするもんだし

っても、検出されたってコトは規定量より多く使ったんかねぇ…

(ここら辺は4000倍希釈とかかなり薄めるの多いからナ)

私見になりますケド、農薬と言っても化学物質なんだから、いい加減に使う人間はいちゃいけないと思うんスけどねぇ

講習会の義務付けや取扱資格者制度の導入が必要では?と感じる問題ダヨ…全く呆れるナ

 

んー、少し今回の農薬について話を広げてみようか…

有機リン系農薬ってのは文字通りだよね、有機リン化合物の一種…分子中にPを含む化合物ダネ

元は大戦期のドイツで開発された農薬で、こっから神経に作用する毒ガスが作られたのも有名な話よね

ほらサリンとかソマン、タブンって言った神経ガスの元ダヨ

作用機構は分かり易くて、神経伝達物質であるアセチルコリン…こいつを分解するコリンエステラーゼの働きを阻害するコトによって筋収縮を起きっぱなしにする

その結果として、体の各部で筋収縮が収まらずに呼吸困難などを引き起こす、と言う作用ダヨ

(まー、細かく言うと…シナプスから放出されるアセチルコリンに似た構造を持つ有機リン化合物が毒ガスであって)

(本来アセチルコリンを分解する酵素、コリンエステラーゼと先に結合する為にアセチルコリンが分解されなくなる)

(アセチルコリン受容体に結合したアセチルコリンは筋肉を収縮させる命令を発して、それをコリンエステラーゼが分解して命令を止める)

(神経ガスはその酵素の働きを阻害するのだから、筋収縮の命令を止められなくなり痙攣等を引き起こす…となるネ)

(因みに「○○アーゼ」とかが名前に付くのは酵素だったりする…ジアスターゼとかアミラーゼみたいにネ)

 さて、じゃあ有機リン化合物は危険な物質なのか?と言うとそうでもない

農薬・家庭用殺虫剤・難燃剤・可塑剤にも利用されていたりするのが証左だよね

っても、有機リン系農薬だと一昔前には毒性の強いモノが使われてた歴史もあるのよね

今は規制が厳しくなったんで大丈夫なハズだけど、アホが高濃度で使えば中毒症状は出るかもねぇ…

まー、その場合は使用した本人が中毒症状を出すんだけどナ(笑)

とは言え、薬は使用時期・希釈濃度を守って初めて薬となる化学物質…今回の残留農薬についてよろしくないのは確かダネ

 愛知県の市場でこんなアホな事件は起きないで欲しいと願うばかりダヨ

 

んでわ、次にIGR剤…この系統の薬はキチン質の合成を阻害したりする作用があるのよね

そうなると、昆虫の外殻を構成するキチン質が作られなくなるのだから、脱皮不全が引き起こされるわけダネ

爬虫類にとって脱皮不全は病気であるのと同じく、昆虫も脱皮が出来ないと死に至る

これを利用したのがIGR系の薬剤で、特定の昆虫にのみ選択的に作用するので有用昆虫に影響が少ない(ほぼ無い)のが特徴ダヨ

実際、農薬に弱いミツバチにもほぼ影響無いし、天敵にも問題無いのよね

ま、効くのもヨトウ(アオムシみたいなの)や若齢のアザミウマとか限定的なんだけどネ^^;

ハダニとかも脱皮はするケド、作用機構の違いとかでIGR剤は効かんからねぇ

…つーかここら辺の薬って低濃度でも十分効くハズなんだけど、なんで高濃度施用になったんだろ??

コッチの薬は収穫前日まで使用可能なもんばかりだしねぇ;

まぁ、くどい様ですケド…薬の適切な使用を徹底的に叩き込む必要がありそうですネ

 

 

さて、辛気臭い話はコレで止めときましょうかね

少しだけ、まだ見せてない植物でもいっときますかね

 DSC_0072

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Furtadoa sp. North Smatera

比較的分類の新しいフルタドア属の1種だそうで

ぶっちゃけてしまうと情報不足^^;

ホマロメナと似るがスマトラ島の局所分布だったり、肉穂花序に特徴があるみたいだけど…

見たことのある個体自体が少ないからなんとも言えんわね

花が咲けばそれも参考になるんスけどねぇ…

んで、このコは去年(2018の2~3月?)買った個体ですネ

てか、大きくなって根も張ってきたんで、先端を切って差し戻しで殖やした個体ですネ

丈夫でそこそこ大型化するし、根張りも良いんで殖やすのは簡単だと思いますヨ

ワイルドの採取便で何種類か入ってるらしいんスけど、あんまし見かけないのが難点ですよね(´・ω・`)

 

 DSC_0068

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Schismatoglottis sp.(Silver line)

ま、スキスマなんでサトイモ科ですよね

よく見るロザオスパサと比べると葉も株も大きめですネ

因みに、シルバーラインで流通してるのには何タイプかあるみたいスね

このコは葉の中央を挟むように白い斑が入りますケド、中央のラインに白が入る-種も同じ名前であるしなぁ

正確な同定もしたいケド…んな時間も技術も無かったり(ノД`)・゜・。

 

 

といった所で、今回は失礼しますヨ

まだまだ受験生には気の抜けない時期が続きますケド、真面目にやれば必ず身になるコトですし、適度に頑張ってほしいものダネ

あー、そいえばイチゴには風邪予防に効く成分が含有されてるとかなんとか…

ご入用の際にはイチゴ狩りの他に直売もしてますので、よろしくですヨ

んでわ~ノシ

 

2016年10月4日 火曜日 お知らせ, 化学に関連する話

病院の中毒死事件ってのは防ぎようが無いですよねぇ…

こんちわです~

なんか横浜の病院だかでヤバイ事件がありましたねぇ;

ほら、点滴に消毒剤入れられたってヤツですよ

あー、毒劇物でもない点滴は、鍵付き保管庫に入れる必要ないもんなぁ

アタシも色々と持ってるケド…鍵付き保管庫は農薬やらですぐ一杯になっちゃうんスよね^^;

てか、コレばっかりは病院の責任じゃないよな…防ぎようがないもの

それに、そういった物を鍵付き保管庫に厳重に保管しようもんなら、何か緊急事態が発生した時の初動の遅れに繋がるワケでして…

そんで被害が出ると、最近の連中は病院に文句言いやがるしねぇ

…ホント、困ったもんですネ

 そんでですね、今回の中毒死の原因が消毒に含まれる界面活性剤ってコトなんで、変な誤解の無いように補足説明をしていきましょうかね

 

この前言った様に、界面活性剤ってのは食用には使えない乳化剤で、主に洗剤なんかに使われてますヨ

ま、とは言っても、大体の界面活性剤は経口で摂取しても(口から食べるコトね)死にはしませんのでご安心を^^;

今回の事件は、界面活性剤を血中に投与されたので被害が出てしまったワケですネ

(それにエタノールなんかの揮発性アルコールも含んでるヤツだとか?)

さて、知っている方は飛ばして頂ければいいのですが…

化合物や単体、その由来が自然・人口である事に関わらず、世界中の物質は投与の仕方によって効果が変わるヨ

だもんで、経口・経皮・静脈なんかの血中投与…薬品(医薬品・農薬)の安全性試験では、様々な投与方法で検体への作用を調べてるんだよネ

ま、普通に使えば、消毒やら農薬なんかは経口・経皮(皮膚に接触して体内に取り込まれる)での毒性が無ければ問題ないんだケド

日常的に目にするモノでも危険性が大幅に変わるのも多いですヨ

 

例えば…消毒用エタノールなんかも、IPのは経口投与されると危険ですよね~

普通のエタノールでも飲むのはダメですケド…IPのが経口摂取での毒性が高いんだよね

なんで、IP(イソプロパノール)の含まれてるエタノールは酒税が掛からなくて安いのですケド…じゃなくて^^;

そもそも消毒用のモノなんですし、エタノールを手指の殺菌に使う場合は毒性は無いですよね?

こういうのが、用法の違いによる毒性の変化ですネ

 

もっと分かりやすいの言おうか?

タバコの経口・静脈投与による毒性は、青酸カリよりも高いのですケド

(正確に言えば、たばこに含まれるニコチンとタールの毒性を、LD50で比較した毒性試験ダネ)

…吸入ではそこまでの急性毒性はないよね?

ま、依存性とか後遺症とか長期毒性はかなりのもんだけどねぇ

それに、市販のタバコはフィルター越しに吸ってるってのもあるケド…吸ってていきなり死ぬ事はないネ

但し、タバコにも急性毒性が発揮された例があるヨ…

乳幼児がタバコを食べちゃった事例とかだと、きっちりあの世行きになってます…

この場合は経口投与の事案ですね…分解・吸収されて体内に思いっきり毒性の高いモノが入ってしまったのだから、中毒にもなるよねぇ

ま、アタシの意見としては、タバコなんか吸わない方が良いのだけど、吸ってる人は須く中毒者だからなぁ…痛い目見ないとやめられないわな;

先日の医療系番組でも、フジ○ンがボロッカスに言われてたケド…多分禁煙出来ないと思うわ、アレじゃ^^;

 

あ、話逸れた…

ともかく、本件では点滴を通じて、界面活性剤が静脈投与されてしまったのが原因なので、洗剤や消毒液にビビる必要はありませんヨ

って話がしたかったワケですね~

 

さてと、今回はこの辺で終わりましょうかね

あ、イチゴの生育はそこそこ順調ですヨ

来月になったら、予約受付を始められると思いますんで、もう暫くお待ちくださいませ<( )>

でわ~^^ノシ

 本圃 2016.9.22

 

2016年9月19日 月曜日 いちごについて, 化学に関連する話

イチゴの花芽分化ってーのわ、やっぱ温度が肝要デスヨネー

梅雨前線で雨の日があると、駄文書いてる暇が出来て助かりますネ♪

 

ってな感じで、こんちわ~です^^ノ

なーんか暑い日が続いてますよねぇ;

7月~9月上旬まで、ターム毎の平均最高気温は常に30℃超えてるし

と言うのもですね...今年って知多半島で雨が少ないのですヨ;;

一応、水源の岐阜県には降ってるんで、渇水に困りはしないのですケド...

(いえ、ウチは近くの溜池から給水ですが^^;)

雨の予報が出てても降らない日が多いコト多いコト...予定に狂いが出るんで困りますねぇ

 

んで、その影響からか、今年のイチゴは花芽の分化が遅い傾向にありますヨ

つい先日なんスけど、件の花芽分化を検鏡した結果から植え付け日を考察する講義がありましてネ

知多イチゴ全体研修会 2016

 

 

 

 

 

 

検鏡結果を見るに、今年は9月後半...遅植えの方が良さそうですねぇ

まあ、去年・一昨年は温度低下が早かったせいで、ウチは9月半ばには植えなきゃならなくて大変でしたから...今年は、子苗のポット受けと切り離しを1週間ほど遅らせたんですよね

今年は温度が下がらないのも相まって、狙い通りの時期に植え付け出来そうな感じですヨ^^b

後は...未展開葉の枚数に注意して葉っぱを掻いていかないとですネ

なにせ出蕾段階で葉っぱ6枚は欲しいですから、掻きすぎると足りなくなるワケで^^;

 

 

 あー、それとですケド...この講義は資材説明会も兼ねてるんですよネ

んで、見た感じ資材に於けるトレンドは...

「気門封鎖型農薬と微生物農薬、アミノ酸系肥料」って感じですね~

 ま、上記のはアタシもメインに使ってますケド^^b

 

あぁ、気門封鎖型農薬ってーのは、簡単に言えば...簀巻きとかコンクリ詰めにして東〇湾に沈めるイメージが近い(- -;)

...すんません、極端な道に行き過ぎました;

つまるところ、ちっこい虫を窒息させるやくざいですヨ

昔から、砂糖水をぶっかけると害虫が窒息する、なんてのは知られてたみたいですし、シンプルに効く薬ですネ

薬剤の名前は伏せますケド、成分で言うとソルビタン脂肪酸エスエル・プロピレングリコール脂肪酸エステル・脂肪酸グリセリド・ヒドロキシプロピルデンプンとかが前からの有名ドコか...

前2つは、エステル化された脂肪酸なんで、まあ乳化剤ですよね

次の1つは、単純に食用油脂で

最後の1つは、天然デンプンの粘性を上げた加工デンプンだぁね

 

さあ、これらの共通項は何でしょうか?

前3つは油脂で1つはデンプン...

つまり、粘性・展性に優れていて、食用・医療用なんかに使われてる添加物なワケですネ

もっと平たく言えば、ベタベタしてる上に、べっとり広がって引っ付くって特性^^;

 

ほら、お肉焼いた後のフライパンを放置すると、油が白いベタベタになって残っちゃうでしょ?

アレが油脂の持つベタつき(粘性)だとイメージし易いカナ

若しくは、アクリル絵の具や油絵用の絵の具ダネ

油性絵の具も粘度が高いからねぇ...(後者はお値段も高いし)

それと、デンプンが糊の原料だってのは有名だよね?

あれはキャッサバからのデンプンだけど、馬鈴薯(ジャガ)とか甘藷(サツマ)、玉蜀黍(モロコシ)なんかからも採れるよネ

因みに、朝マ〇クでお馴染みのハッシュドポテト...潰して成型する際のつなぎはジャガのデンプン質ですし

ベタベタしてくっつくから、色んなモノに使われてますよね~

大〇のりについて考えても、黄色い容器の蓋を開けてから下を向けても、なかなか落ちてこないですし^^;

 

ま、そんなもんをぶっかけられたら、小さな害虫は窒息しますヨ

さらに有用なのは、抵抗性を付けさせないってトコだぁね

以前も話したかね...普通の化学農薬使用だとどうしても生き残りが出てしまい、その生き残りが耐性を持った子孫を増やしてしまうのダヨ

 

具体的に言えば...

・イチゴ1葉に対して、ハダニが1匹いたと仮定する(1匹/1葉)

・イチゴ1株の葉っぱは苗の段階では3枚とする(3匹/1株)

・苗数は10a辺りに約1万株、この仮定では1万株とする(3万匹/10a)

この仮定はまだダニが少ない方ですヨ^^;

ここに化学農薬(耐性を持たれていない)を散布するとして...

あらゆる薬物に対してですケド、体制のある個体が何割かは存在しますヨ

・生存率が1%と仮定しても、生存個体数は10a当たり300匹(300匹/10a)

 

で、この1週間後に同一薬剤を使用したらどうなるカナ?

先ずは、ハダニの殖え方から...

・ハダニの産卵数が約100個/1雌として、生存個体の半数が雌個体とすると、薬散後1週間の内に増殖した個体は1万5千匹/10a

(ハダニは受精卵がオス・無精卵がメスとして生まれるヨ)

この時点で、薬剤散布前の半数には増えてる計算ダネ;;

そして、ここに同一薬品を使用するとなると、前回ので抵抗性獲得を誘導されているので、生存率は大幅うp

・抵抗性を獲得した個体が20%いたとして(15000×0.2=3000)、最初の生き残りと足して3300匹/10a

(実際のトコ、これより増殖速度は速いと思いますヨ...いや、ホント)

 

ここから、更に連用すると...

・生存個体3300×雌個体0.5×産卵数100=165000...増殖した個体数は16万5千匹

もう、この時点で最初の個体数と比べて5倍強に増えているよネ

メンドイんでこれ以上は計算しないケド、こっからは抵抗性も上昇していくし、桁が上がっていく一方ダヨ

ま、本来はこれよりも抵抗性の発達もダニの増殖速度も速いんで…

3~4回も連用すりゃ、もう全く効かなくなるでしょーよ(- -;

 

さてと、そんなこんなで判る通り、化学農薬の連用っておバカな行動をすると、害虫は容易に抵抗性を身に付けてしますワケですヨ

(考えなしのおバカさんが未だにいるみたいですケドね~)

これに対して、気門封鎖型の農薬の場合は呼吸器を物理的に塞ぐので、耐性が獲得されづらいんダネ

人間と違って、素潜りのプロなんかはいないしねぇ^^;

 それに、虫の表面って油でコートされてるし、脂肪酸の親油基が引っ付き易いんでわ?とも思うんですが...どうなのカナ;

最近勧められるポリグリセリン脂肪酸エステルの薬剤なんか、自分から害虫に寄って行くって言うし、それっぽいよーな?

まあ、それこそどーでもいいのですが^^;

 

あー、それと...ここら辺の薬剤に関して、 エステルとかグリセリドとか書いてきましたケド

殆どのモノは自然由来の成分なんで、そこんとこも推される理由ですかねぇ

ま、乳化剤については訳わかんない批判してるヒトもいますがネ

洗浄剤にも使われてるし、誤解し易いのカモですが...

塩だって食用・殺菌・毒抜き・凍り止め・悪霊退散...etc、色んな用途に使ってるでしょーに^^;

ヨーグルトに入れたりするアロエだって、抽出液が火傷に効く薬になるしサ

 

つーか、乳化剤って言うくらいだから牛乳と関係あんの?なんてレベルのヒトは、化合物の安全性なんか気にしない方が良いヨ

そも、乳化ってのは、蒸発・昇華・凝固なんかと同じ「作用」

で、牛乳ってのは本来混じらない水と油が混ざり合ったモノ

その牛乳と同じ様に、水と油を混合させる「作用」を指した言葉が「乳化」なわけダネ

因みに...さっき言った洗浄剤だと、この乳化剤って名前が「界面活性剤」になるヨ

違いは簡単、数千種類の界面活性剤の中で、食品添加物として認可されてるモノが乳化剤と呼ばれるってだけの話

 

んでわ、界面活性剤とは?

先ずは、コップに水と油を投入しましょうかねー

…比重の軽い油は上に、比重の重い水は下にって、二層構造が出来上がるハズですネ

この境界面の名称が「界面」ですヨ

(境界面って見ると鏡面界とか空の境界が頭に浮かぶんスよね…末期症状だなぁ)

混ざんない理由を端折って言うと...

強い分子間力を持つ水に対して、油と水の引っ付こうとする力が弱い

その為、界面にある双方の分子が界面張力によって各分子側に引っ張られているので混ざらない

ってトコか...詳しく知りたきゃググって下さい、書くのメンドイですし、知りたい人もいないでしょうし^^;

 

あ、そんで...この界面に作用して、水と油を混ざるように手助けするのが界面活性剤(乳化剤)だぁね

中学だか高校だかで習ったと思いますケド、親水基と親油基ってのがあったでしょ?

マッチ棒みたいな図を見せられて、丸い頭のが親水基(水に溶けやすい性質を持つ)で...

マッチで言うと、四角い棒の方が親油基(油に溶けやすい性質を持つ)で、とかね~

そして、界面活性剤ってのは、この親水基と親油基の両方を持っているワケでして...その結果、水にも油にも馴染み易い特性を持っているんダネ

牛乳で言えばカゼイン(タンパク質)で、卵や大豆ならレシチンの事ですヨ

こーいう乳化作用を持ってる物質が、水なり油なりを包み込んでミセル(分子を界面活性剤が包み込んだ集合体...ってイメージ)を形成した状態...

それが、乳化した状態と言えるワケですネ

 

ダラダラ書きましたケド、ご理解頂けましたか?

そういや、カゼインも色々言われてるよなー

アレルギー反応は実際に起きる人もいるケド、ガンとかの因果関係は微妙だよね^^;

そもそもガンって、原因が複合的で特定し辛いしネ

缶コーヒーにも入ってるケド、日に一本は飲んでる60代の人でも、ガンになった人知らないなぁ

まあ、こーいうのは無駄に騒ぐのが絶対いるからねぇ

あんま気にしない方が長生きできる気がしますケドね~^^;

 

って、盛大に脱線してんな、オイ;

微生物農薬についても話そうと思ってたのに...別のトコに熱が行き過ぎたカナ

あ、今回も長々とお付き合い頂いた方はありがとですm( )m

今度は微生物農薬について簡潔にお話ししたいと思いますんで、暇な時にでもよろしくですよ~

でわでわ~ノシ

 

 

2016年2月21日 日曜日 いちごについて, お知らせ, 化学に関連する話

イチゴに病害虫が付いて困る? むしろ、病害虫すら寄り付かないイチゴのがどうかと思うやね、アタシは

さぁて、イカレた題名で始めていきますヨ

アタシの理念については下の方で語るとして…

 

まずは簡単なテストから…

 

Q.1イチゴ屋にとって怖いものは何でしょーか?

 

 

A.炭そ病、イオウ病、疫病、重油代、台風、大雪…etc

 

Q.2イチゴ屋にとって迷惑なのは何でしょーか?

 

 

A.うどん粉病、灰カビ病、蛇の目病、輪紋病、ハダニ、アブラムシ、アザミウマ、ヨトウ類…etc

 

ご覧の通り…ほぼ病害虫デス

怖いモノに分類した病気は、出たら近辺の株も含めてデリートしないといけない病気ですネ

ま、アタシのトコは、去年も今年もこれらを出さずに済んだので良かったですが^^;

んー…炭そ病は対処が簡単な部類の病気だと思うんスけど、毎年被害が出てるのが不思議ですネ

そも、炭疽病菌が発生しやすい条件ってーのわ、高温+高湿度+過剰な窒素分ですヨ

そこに雨なんかで土が跳ね返ってしまうと、感染するワケですネ(土壌感染)

まー、潜在的にはどこの土壌にもいるんじゃないかと思うんスけど^^;

 

ならば、苗の頃から徹底管理ダヨ!

こまめに古葉を除去し、ランナー(蔓)を解いて風通しを良くする!

苗場は雨が当たらない様にして、水やりもなるべく跳弾(土)が発生しない様に気を付ける!

更に、コイツが雨後に発生しやすいのは統計的に判ってる…

雨の後にはきっちり薬剤散布じゃあー!!

あ、使うのは基本的に銅剤{キノン銅ーとか出(光)クリーンとかの銅を含んだ薬剤}やら、カーバメート系、マンゼブ剤なんかですネ

こうして苗を上手く管理出来てれば、本圃に植え付けてからは出ないハズなんスけど;

 

あ、銅剤は効果が高いし、耐性菌の発生もまあ起きないハズ…ってのが長所ですヨ

古くはフランスのブドウ農家が銅を撒いたのが始まりカナ?(後のボルドー剤)

正に、抗菌に関しては原初にして最強!(殺菌では無いのがポイント^^;)

 

まあ、当然のことながら、短所もありますネ

1つ、バカな使い方すると薬害が出やすい^^;

銅は人体に必須の元素だし、殺菌・抗菌効果は確かに高い…生活用品にも含まれてる事が多々あるしネ

しかし、銅剤となると話は別…一カ所に溜まって高濃度になったり、植物体に浸透しすぎると、葉焼けを引き起こす危険性もあるんですヨ

まあ、そもそもが銅剤ってのはコーティング剤の様なモノなんで^^;

植物体表面を銅でコーティングして、病原菌が繁殖できない様にするって考えてもいいネ

つまり、植物体に満遍なく広げるのが重要で、浸透移行性は不要…っーか逆効果;

なんで、銅剤の散布には浸透移行性の無い展着剤(まくヒ。カとか)を加用するのがベスト!

浸透移行性のあるアフ。ローチとか、ミックスハ。ワー、液体肥料でも浸透性のあるファイトCaなんかは当然使わない方がいいんダヨ

あと、出光の出してるクリーンな薬は有効成分の1つが塩化銅(CuCl)なんで、水に対してすんごい難溶性ですネ(酸化してるからか青緑ですし、気になる^^;)

ただ、硫黄剤も混ざってるんで、うどん粉予防にも使えて便利ですケドね(回数制限も無い)

まあ、上にも書きましたケド、銅剤に殺菌効果は有りませんので、出さない様に心がけるのが重要ダネ

 

そだ…銅の元素記号はCuですケド、語源はラテン語のCuprum…銅を採掘していたキプロス島に由来してるそうっスね

因みに、英語だとCopperですが…銅メダルはBronze medal?

そう、ゲーム頻出!ブロンズソードのBronzeは青銅の意ですよネ

銅メダルって言ってるんスけど、アレ…青銅メダルなんスよね^^;

って、他のメダルも純粋な金・銀では無いですケド(笑)

 

ん…病気の話が途中だったネ

他の危険な病気だと、イオウ病とイチゴ疫病か…

土壌感染で広がる上に、罹病株はほぼ100%枯死…しかも、予防薬・治療薬がごく僅かってのが厄介ですネ(てか、治療はほぼ不可能)

古い土で起こりやすいって話は聞きますケド…詳しい情報が少ないんスよね;;

本圃に植え付けてからも発生するんで、高温多湿だけが原因では無いでしょうし…

んー、正直なトコロ、一生見たくない病気ですネ^^;

 

さて、迷惑って程度に分類した方ですと…

うどん粉病は有名ですよね…白い粉状の菌が葉っぱから実生、茎にまで発生する病ダネ

以前のブログでも少し書いたと思うんスけど、キュウリ等の蔬菜とかその辺の雑草(ホトケノザやスズナとか)に発生するモノと違って、イチゴに対する絶対寄生菌ですヨ

罹病株から栄養を吸収するんで、味は落ちますし、市場にも出せなくなりますネ;;

高温多湿でも生育旺盛になるのデスが…ウザい事に、低温下でも激発します…

予防・治療薬は多いのですが、同一系統の薬剤や似たような作用も多いので…

何も考えずに使用すると、いとも簡単に薬剤耐性菌の発生を助長していまいますネ

ま、物理防除剤と化学農薬を上手いコト併用するのが重要でしょーね

環境改善って手は、無駄無駄無駄!!!ダネ

うどん粉病菌が生育出来ない、若しくは、成長し辛いって環境は…当然イチゴにも劣悪な環境だからねぇ

前にも書いたケド、生存に不利な環境になると、薬も効かない休眠状態に移行するしサ

いや、なんだかんだ言っても春先にはほぼ確実にお付き合いするハメになるんスけどネ

 

後は、灰カビ病ってなると発生条件が判りやすいですネ

死亡フラグ発生条件に例えるなら、「戦地で家族の話をする」位には判りやすいデス^^;

若しくは、「パニック映画で1人助かろうと勝手な行動する」とか…

その発生条件として挙げられるのは…多湿、この一点こそが最も重要ダネ

あー、高温下のが増殖し易いのは確かダヨ…

駄菓子菓子、気温10度前後の環境でも普通に激発するんスよ…

冬場の厳寒期に、ハウス内部に2重カーテンと呼ばれるビニルを張ってるトコロで多発するのがその証拠デスね

んで、コイツは、うどん粉みたく草勢に致命傷を与えずに栄養を吸収するタイプでは無く…

がっつり実生に感染して増殖、挙句に腐敗させるタイプの菌ダヨ

収量にモロにダイレクトアタック喰らうんで、ウザい事この上ないですネ

一応、シリカ(ケイ素)を使った葉面散布剤(肥料)で乾燥させるって手もありますケド…

確実なのは発生前の薬散による予防ですかねぇ

 

害虫だと、最も嫌われてるのがハダニですネ

雑草にも寄生出来るから年中いるし、油断すると外から入ってくる!

メス1匹いれば増殖するし(メスの単為生殖の場合はオスのみを産卵して、オスメス揃ってると両方を産卵するんだったか…)、成長速度も増殖速度も非常に早い!

数が多いのもあるケド、薬剤抵抗性が付きやすい!(1年に2回同じ薬を使うと、ほぼ耐性を持つほど)

そうなると、コイツらは生物防除(チリカブリダニとかミヤコカブリダニみたいな肉食性のダニ→正確に言うと体液を吸汁する)で押さえるか、気門封鎖型の薬剤(デンプンや食用油を農薬登録したモノ)で窒息させるのが有効カネ

まぁ、被害は出やすいんスけど…アザミウマみたいに果実から吸汁して変な色にしちゃうよりはマシかもネ^^;

 

さて、主要な病害虫はこんな所カナ

ちなみにですが、面白いことに、病気の出ているイチゴには…あんまり虫が付きません(- -;)b

そりゃあ、病原菌に栄養取られてる植物から栄養吸収するよりは、健全体の植物に寄生した方が効率的でしょうからネ

 

そこで、アタシのイカレた理念ですヨ

完全に病害虫も付かないような(=栄養の不十分な)イチゴが美味しいとは思えないネ!

ってな風に思うんスよねぇ

そりゃあ、出来れば病害虫が出ないのがいいんスけど、イチゴに影響の出ない程度に抑えて、上手いこと共生する、ってのがアタシの理想的な環境と言うワケですヨ

 

あー、なんか眠くなってきたんで…この辺で寝落ちしますね~ ( )ノシ

 

 

2016年2月5日 金曜日 お知らせ, 化学に関連する話

塩キャラメルか…イチゴにNaClかけたらどうなるんでしょーね(笑)

こんちわ… (- -;)ノシ

テンション低いです…

あー、石坂サン…とうとう鑑定団を降板か~

まあ、前々から噂話程度には聞いてたんですがネ

番組中に画面に写らない様に編集してるトカ、音声もカットカットカットしてるトカ

 

いや、ただのイジメじゃないかコレ?

ま、石坂サンのが首謀者のPよりも立場・実力共に上なのがアレですケド^^;

こんな陰湿なのがまかり通ってる業界って…どうなんでしょーね?

周りのニンゲンも疑問とか無かったのかねぇ…ホント

いや、結局のトコロ、本人サンがどう思ってるのかが重要なんスけど…客観的に視てアウト!だと思うんスけどねぇ

もう、アレだな…出張会場にはお清めの塩でも撒いた方がイイかな?

節分に豆撒いてる場合じゃねぇ!塩撒け塩(NaCl)!

 

ってコトで、前回に書ききれなかった塩素(Cl)について話しましょうかね

周期表の17族に位置する元素、つまり、ハロゲン族ですネ

塩素を簡単にまとめると、こんな感じ↓

IMG_1341

元素記号のClはギリシア語のchloros(黄緑色)から来る通り、気体が黄緑色

ハロゲン族ってーと、反応性が高い(酸化力が高い)のが特徴ですネ

まあ、当然か…あと1つ電子があれば電子配置が希ガス構造になって安定するんだからねぇ

そりゃあ、やたらと他者の電子を奪いたがるワケですヨ

んで、必然的に反応物も多いんで、身近にイロイロあるんスよね

漂白剤とか洗剤に使われる次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)とか…

写真だと臭化銀(AgBr)とか、ヨウ化銀(AgI)が使われてるヨネ

 

ま、上の図に書いたのは、Cl回なんで塩化○○で統一しましたケドねー

んで、くっついた相手を見てみると、多いのが第1族の元素ですヨ

1族ってーと、安定した電子配置の希ガス構造になるのに、電子が1コ余分なんで…

そりゃあ、電子が1コ欲しい17族(ハロゲン)との相性はイイですよネ

あ、ついでに…halos(塩)はhall(空間)の語源でもあるんスけど、昔のヨーロッパでは岩塩をくり抜いて広間を作っていたそうな…

あ、コレはどーでもいいネ

 

んで、身近に使われる塩素(Cl)ですケド…アタシらアクアリストには厄介者でもあるんスよね(- -;)

水道水が塩素消毒されてるのは当たり前ですが、コイツとアンモニアが化合すると、クロラミン(NH2Cl)が発生するわけでして…

このクロラミン…塩素の持つ高い酸化作用のせいか、えらく魚毒性が高いのですヨ

論文に載ってる実験データ見ると、水道水中にある遊離塩素よりも毒性が高いみたいなんで、水生生物にはコッチのがキツイんでしょうねぇ

だから、カルキ抜き(チオ硫酸ナトリウムって成分)を使うワケですがネ ^^b

まあ、この中和反応に関しては、水に含まれる成分によってか、イロイロな式があるんで、コレって書けないんスけど ^^;

いや、反応後に出る物質を見てみるとオモシロイですけどね~

NaCl(食塩)が出たり、H2SO4(硫酸)が出たり、HCl(塩酸)が出たり ^^;

ま、物騒な化合物の名前が挙がったと思うんスけど…

 

安心してください!入ってますヨ!(塩酸とか;)

いや、微量なんで入ってても問題無いってだけなんスケドね~

水道水に含まれるCl自体が微量なんで、発生する塩(エン)とか○○酸も問題無い濃度なんスよね

 

とは言え、調べてみるとトラブルもあったみたいですネ

千葉県だったカナ?カルキ抜きした水を水槽に入れたら、異臭+魚が死んだってコトで、市役所に苦情があったそうなんスケド…

調査してみたら、水道水に規定量の50倍っていう大量のハイポを入れたのが原因だったそうデス(–;)

はは、役所はいい迷惑ダネ^^;

この事例だと、水に異臭+白濁りがあったそうで…ま、硫黄(S)が発生したってコトだぁね

ハイポ(チオ硫酸ナトリウム)ってコトは、化学式はNa2S2O3なんで…硫黄(S)は出るかもネ

普通、この中和反応だと硫酸(H2SO4)を作るのにSは消費されるハズですけど…

本件の場合、相対的に塩素が少ない状態になったのが原因なのか、硫酸ナトリウムと塩酸が発生し、硫黄(S)が沈殿する反応が起きたみたいですネ

いや…てーか、規定の50倍は無いよねぇ、普通 ^^;

そもそも、異臭がするって苦情もオカシイよねー

蛇口ひねっただけで異臭がするならともかく、この反応だと異臭の原因は…硫黄は無臭だから、その化合物…

んー、硫化水素(H2S)でも発生してたのカナ?

ま、平たく言うと、温泉に漂ってる腐乱臭の元ダネ

あー、でも、白濁り…か

確か、H2SとSO2(二酸化硫黄)が反応すると乳白色に濁ったナ…

てーことは、コレ…簡単に言うと「温泉」だぁね^^;

いや、こんなもんが発生したとなると、完全に水槽に水を入れた後の話…責任転嫁にも程があるでしょ(- -;)

普通は即座に水替えして、腐乱臭は危険な香りなんで、換気して避難でしょ!

って、この位は思いついて貰いたいもんですネ(そも、お薬は用法・容量を守って正しくt…)

 

ま、ここまで書いといてアレなんスけど、固形のハイポじゃない液体のモノ…

コントラなんちゃらとか、プロ○クトXとか、ここら辺はまず問題にならないんで、ご安心を( – -)b

あ、別に固形ハイポをディスる気はありませんので、悪しからず ^^;

 

んー、ClよりもCl除去の話のが長くなってしまった…か

ダラダラするのもアレなんで、今日はこれで失礼しますね~

でわでわ~ノシ

 

 

2016年1月29日 金曜日 いちごについて, お知らせ, 化学に関連する話

今年はイチゴの病気が少ないんで、助かりますね~♪

こんちわ~ ^^/

いや~、今年は乾燥傾向なんで病気の発生が少ないですネ

イチゴってのは果肉が柔らかいし、水分が多いもんで、病原菌や害虫に大人気なんスよ^^;

ウドンコ病に炭疽病、イオウに灰カビ、青枯れに立ち枯れ、輪紋病やら蛇の目………etc、etc

あ、ウドンコ病はキュウリとか雑草に付くのとは別物ですネ

イチゴのウドンコはイチゴに対する絶対寄生菌なんで、イチゴ以外には感染しませんヨ!

っても、周囲に宿主がいない時にはシスト形態(休眠状態)になって生存するんで、気を抜くと大発生するんスけどね~ (笑)えない;;

お世話になってる専門家さんの話でも、収穫後にイチゴの株を全て処分した状態でハウス内部を消毒したら、毎年ウドンコの出ていた圃場での発生が抑えられたそうな…

てーコトで、アタシも去年の夏にハウス内をアルコール消毒してみたんスけど…

いや、まあ、病気は少ないんスけどね…そもそも、この天候だと菌の生育には適さないよねぇ^^;

 

ま、こういうトコが農業のデータ化の難しいトコなんスけどね~

なにせ、同一条件での実証実験がほぼ不可能デス…;

多少とは言え、外気が入る環境のビニルハウス(露地は論外)で、温度・湿度・CO2濃度は年によって…どころか、日によって乱高下!

あー、例えばですが…ある日の温湿度でも ↓

朝 室温10℃(加温あり) 湿度約90%

昼 室温25℃(無加温)   湿度約20%

夜 室温10℃(加温あり) 湿度約90%

こんな感じですヨ(- -;)

一日の温度差が約15℃、湿度差は約70%…

いやぁ、変温動物なら大体のが死ぬ温度差デスよねー(そう考えると、日淡ってスゴい生き物ですねぇ…)

湿度もこんだけ上下動すると、置いておいた紙が濡れたり、ふやけますしネ

んで、植物にこんな環境の変化はストレスになるんで、良くないワケで…

駄菓子菓子、高湿度・高温度は菌には好条件なんですよネ…

ほら、寒天培地(PSAとかPDAとかだあね)で菌の培養する時なんか、ナイフ・ランプを鞄に詰め込む勢いで、シャーレなり試験管に培地と菌体を詰め込んで…

蓋なんかしたら、湿度90%以上は確定ですし、恒温器に入れて温度25℃位(菌体によって違いますケド)にするじゃないですか…アレと同じですネ

ん~、なんとかしたいんスけどね~、乾燥剤でイケる規模じゃあないんでねぇ^^;

業務用のデカい乾燥機以外に、なんかイイ方法ないもんですかね?(マジな話ですヨ)

 

っと、それはさておき…皆さんは農薬ってどうお考えですかねぇ?

化学薬品って聞くと拒否反応起こすヒトがいますケド…ハテ、では、化合物や元素についてどんだけ理解してんスかねぇ………って思うのですヨ

 

あ、ちょうど雪が降ったんで、ナトリウムとか塩素の話でも…

雪景色 看板

 

なぜに雪だからNaとClなのか?

いや、よく見る融雪剤って塩化物ばっかりなんスよね~

NaCl(塩化ナトリウム…てか、塩)とか、CaCl(塩化カルシウム)とか、MgCl(塩化マグネシウム…つまり、にがり)なんかダネ

 

んで、融雪剤の原理は簡単だぁね

水が氷になる温度ってーと、0℃ですよね?

その水の中に、不純物として塩化物を混ぜ込んでやると、凝固点(液体が固まって固体になる温度)が0℃以下に下がるっていうだけの話ですネ ^^b

浜ちゃんやスーさんみたく、釣りに行く人ならコレは解ってますよね?

ほら、釣った魚を氷水で活〆する方法ですヨ!

クーラーボックスに海水と塩(NaCl)と、時々氷を入れると → 中の水が滅茶苦茶に冷える!って言う氷〆と同じですネ

もう少し細かく言うと、塩(この場合、塩化物を指すんでエンと言おうカネ)の混ざった水は、NaClが飽和状態(濃度26.4%)の水溶液で凝固点が-21℃になるんで(CaClは濃度32%で-51℃だったかネ)、形態は液状に保ってるんスけど…

塩に熱を奪われてるんで、水の温度はただの氷水よりも下がっていくんスよね~

そう、まさに…見た目はお水! 中身は氷点下!

ココに魚を入れると、ほぼ即死します(- -;)

不要に暴れず、身が熱を持たないんで、調理すると美味しくなる方法ですヨ

…それは、ともかく ^^;

融雪剤は単に凝固点を下げるだけなんスよね(逆に言えば、溶けた後の水は冷たいハズ…)

 

と、融雪剤はココまでにして…Na(ナトリウム)の話でも…

Naってーと、ほら、水兵リーベ僕の船…etc の「ソーダ」ってトコですヨ

周期表の1族、アルカリ金属に属する、常温で固体の元素ですね~

ナトリウムは英語だとsodium≠soda、化学記号のNaはラテン語で炭酸ソーダを指すnatronからだったかと…

んで、ナトリウムイオンチャンネルってのが体内にあったり、食事で塩分(Nacl)を摂取している様に、人体には密接に関係してますよネ(まあ、この場合はナトリウムイオンNa+ですケド)

ならば、ナトリウム単体ではどうかな?

金属としてのNaは、実験で見たことあるカモですが…水分と激しく反応するんで…(一族元素は、電子配列が希ガス配置に近いんで、どれも反応性が高いし、激しいよネ)

水の入ったビーカーに、オイル漬けにしていたNaの破片を入れると…

火を出して水の上を走り回った挙げ句に爆発するゾ!(中国は天津で起きた爆発事故もコレだとか…?)

てーコトで、危険物扱いですし…そもそも、素手では触れられませんヨ

水分と激しく反応するってコトは、人間の手の水とも反応するワケでして…皮膚が普通に溶けますネ^^;

 

いやー、単体だと反応し易いから危険だけど、逆に、イオン化傾向が強い(反応し易い)から安全な状態に変化してるってのは面白いですよね~

単体では触れたトコロを浸食するのに、化合物は人体に必須とは…不思議ですネ (- -;)

 

って感じで、物質の安全性なんて一口には言えないんスよね~

ほら、クロム(Cr)なんかも単体だとクロムメッキみたいによく使うケド、六価クロムってーと毒性高いでしょ?

他にも、例を挙げるとキリがないので…割愛ですネ^^;

あ、ちなみに、農薬にもNaは使われてますヨ

えーと…コレとか

 IMG_1315

ハーモメ○トですね~

成分は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、効果は菌類の洗い流しですネ

鋭い方は判ると思いますが、コレ…重曹と同じ成分なんスよね^^;

食器洗いから風呂掃除までイケる、懐かしの愛エプでは城島さんが食べさせられていた、あの重曹ですヨ

 

 

あぁ、それと、上の絵はふざけてるんじゃないですヨ

カロメの原料には無いんスけど…

お菓子やパンに使われるベーキングパウダーや膨張剤、つまり、ふくらし粉はご存知かと思いますが…

まあ、ふくらし粉ってのはこの炭酸水素ナトリウムのコトですからネ

 

んで、同系列の薬品だとカリグ○ーン(炭酸水素カリウム)がありますねぇ

コチラはNaのトコが、同じくアルカリ金属のカリウム(K)になってますネ

IMG_1316

 

上記の2つを簡単に書くと、こんな感じですネ

どっちも消火剤になるんスよね~

んで、重曹のソウはソーダの感じから来てますヨ

カリ○リーン出してる会社も日本曹達ですしね~

ま、それはともかく;

 

 

カリウムも、反応性が激しいですし、バナナにも含まれる生物に必須の元素…ですが

シアン化カリウムになると、青酸カリって呼ばれて毒物になりますよね~

アーモンド臭で有名な青酸カリですが、青梅なんかにも青酸配糖体ってのが含まれてますよね♪

いや、まあ、コレで死ぬ事はほぼ無いと思いますケド(影響出るのが、短時間に青梅300個を食べた場合って事は、LD50はさらに上で…  ん?あ、○t分か…って、喰えるかい!)

おっと、カリウム関係なくなったな ^^;

あー、さっき上に書いた薬は残効性が有りませんので、同様に残留するコトもまあ無いですヨ

そも、付着している(菌は全ての空間に偏在していますがネ)菌体の菌糸を剥離させて治療するお薬なんで、流れてくれなきゃダメ、絶対!なんスよね~

ウドンコ病や灰カビ病の治療には必須のアイテムですヨ(コレ使っても有機栽培で審査通るしねぇ…無機物だろ、コレ^^;)

 

あ、有機農法とか言ってるアレですけども…アタシには理解不能デスね~

いかなる有機堆肥でも、窒素なら植物が吸収出来るのは硝酸態窒素…つまり、無機態窒素なんスよ (- -;)

一工程を戻してるだけなのに…なにがしたいんだかネ

更に言うと、化成肥料を使わないヒトの言い分だと、土中のバランスが崩れる的な意見がありますケドも…

は?頭使わずにバカみたいに肥料入れればそうなるケド、頭使って調整すればイイんじゃないの?って話になるんスけどネ

 

ま、確かに化成肥料にもメリット・デメリットはあるヨ

前述の通り、そもそも植物がすぐに栄養摂取できる形態になっているんで、即効性がはあるネ

但し、植物は食いだめする事が出来ないんで、肥が多すぎれば吸収しきれない事態が発生するよねぇ

そうなると、土壌中は窒素過多になって、植物の調子は悪くなるし、病害虫も出やすくなるのは必定ダネ

だったら土壌中の肥料分を測定し、計算し、推定する事で防げるのも当然のコト

それが出来ないなら農家なんかしない方が良いんじゃないかってのがアタシの考えですネ

 

まあ、有機堆肥にもメリット・デメリットがありますケドね~

さっきも言った通り、コッチは元々が植物の吸収できない形態の養分を撒いておいて、微生物の分解を待ってから吸収させる堆肥ですんで、即効性は無くて緩効性…ゆっくり効いてくる肥料ですネ

植物の状態から必要な栄養素を推測し、即座に施肥で解決するってコトは無理ですが…無機肥料よりは栄養障害は出づらいですよね~

っても、考え無しに有機堆肥を入れると、元々窒素分が多い肥料なんで、窒素過多になるコトはありますヨ

ま、結局のトコ…考え無しには農家は務まらないってコトでしょーかね

 

ん?あ!脱線してるな!

 

えーと、今度は塩素(Cl)の話………

と思ったのですが、長文・駄文を続けるのもアレなんで、今回はここまでにしましょうかね~

次は脈絡無しにClの話でもいきましょーかネ

それでわ~ ^^ノシ

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