カテゴリー : いちごについて
2021年3月21日 日曜日 いちごについて, お知らせ
ま、3年以上待たないとウチ等には届かないらしいケドね
て感じでこんちわですノ
ようやっと発表された愛知県試験場作出のイチゴ新品種
大体の話は試験場に視察に行ってたから知ってるケド、自分で触ってみないと何とも言えないよね^^;
場合によっては章姫からコッチに鞍替えする予定だけど、先ずは半分のハウスで様子を見る感じカナ?
と言うのも、イチゴってば元は同じオランダイチゴ(コレも中南米原産モノの改良品種)の掛け合わせなのに…
品種によって特性と栽培環境(要求する日照や栄養条件)が違い過ぎるんだよねぇ^^;
例えばの話、章姫の特徴は花芽分化し易い+花数が多い+果皮が柔らかい+調子が良ければ電照不要…等々あるネ
これが紅ほっぺとかゆめのかになると、夜間の電照が要るし、花芽分化の条件が少し厳しくなって(と言っても別に難しくはない)、花数も少ない…と言うか章姫が多すぎる
だからか、出荷の人なんかは2芽仕立てにする人が多い印象だぁね
他にも、三重県作出のかおり野なんかは分化が早くて10月からでも採れる…いわば早生品種で花数も多い
その代わりなのか、このコは肥食いだから肥料は多く必要だったりする
同じく三重の桃薫なんかは完全な異端…そもそもがオランダイチゴと中国(だっけか?)の野生種を掛け合わせた品種
余談だが、前者の染色体は8倍体で後者の染色体は2倍体
桃薫はと言うと…まさかの10倍体、これもうわけわかんねぇな
コロナが収まったら、是非とも三重県の試験場に研修に行きたい所存ダヨ
(染色体は中学辺りで習ったハズ…人間のは2倍体だから23対、46本となるネ)
(この内22対=44本が常染色体で、23番目が性染色体…X染色体とY染色体だぁね)
(因みに、染色体数が多ければ良いのかと言うとノーだ…染色体数だけ見れば鶏や犬のが多いからナ)
(もう一つ余計な話をすると、グッピーのヒレに出る斑紋は限性遺伝…特定の性染色体上に遺伝子が存在する遺伝ダネ)
(グッピーの斑紋はY染色体上にしか無いから、斑紋が綺麗に発現するのはオスだけになるワケだ)
(逆に、フルゴールドなんかは♀のがヒレまで金色になると言うコト…実に面白いヨ)
まー、ここら辺は語りだすとキリが無いからこの辺でやめとくけどナ
因みにだけど、アタシは基本的に1つの品種しかやらないヨ
特になんだけど、同一ハウス内で複数の品種をやるのはアタシのプライドに掛けて絶対しない
まぁ…同じハウスで複数の品種が育てられるか?と聞かれれば、可能だと答えよう
但し、各々最高のパフォーマンスを引き出せるか?と問われれば…まず間違いなく無理だ、という返答になるヨ
実はこの間、TV局だかなんだかってヒトに犬の例えだけ言ったんだが…特に詳しく聞く気がなかったのが残念ダヨ
ま、その時同様…これに関しては動物で例えようかネ
そうね…同じアフリカンシクリッド(熱帯魚)を飼育するとして
レピディオランプロローグス・ケンダリィとペリッソドゥス・ミクロレピス、マラウィアンのムブナの仲間、クセノティラピア・パピリオ、ステアトクラヌス・カジュアリウス…この辺りを同じ水槽・同じ餌・同じ環境で育てられると思いますかね?
↓
↓
↓
答えは…ノー!!
言うまでも無いが…アフシクと言う種類だからと言って、河川産・マラウィ湖産・タンガニイカ湖産では水質(ph/gh/kh…etc)が違う
ブリードが進んでいる種類なら中性~弱アルカリに保っておけば飼育は可能だが、当然ベストではないネ
餌に関してはもっとシビア…レピディオなんかの魚雷型やニンボクロミスなんかの待ち伏せ型は肉食性が強いし、ムブナの方は藻食い、クセノティラピアとかのサンドシクリッドはベントス食、ペリッソドゥスに至ってはまさかのスケールイーター(鱗食い)だったりする
んで、食性が違うと言う事は必要な栄養分も違うと言うコト…全て同じで良いハズが無いよね^^;
環境に関しても、魚雷型は水中を動き回るので遊泳スペースが必要、待ち伏せ型や小型シクリッドは隠れ家となる石組やシェルターが欲しい、サンドシクリッドはその名の通り細かい砂を低床にするのが好ましい…やり方次第ではベアタンクでも飼えるケド、それでよろしいわけがないヨ
つー訳で、水槽を分ければ同じ管理でいけない事も無いものの、熱帯魚は種類毎に管理を変えるのが理想的
イチゴも同じで、別の品種を同じ管理でするのは好ましくないのダヨ
ま、コレだと熱帯魚マニアにしか解んないだろうから、犬で例えようかネ
犬となると…ドーベルマンとチワワを同じ環境・同じ餌・同じ運動量で飼育出来るカナ?と言うコトだぁね
飼ってる人に聞けば分かると思うケド…ドーベルマンの散歩は自転車で行う位じゃないとストレスで噛みつかれる程^^;
給餌に関しても、子犬~成犬~老犬ですら餌を変えるのは栄養バランスを考えてのコト
小型の室内犬と大型の軍用犬(警察犬)を同じ管理で飼うのが理想的なのか…そうで無いのは火を見るよりも明らかダヨ
待てよ、犬より猫派には伝わらないか(アタシはどっちも好きだが)
ならばお茶で言おうか ^^) _旦~~
緑茶・紅茶・中国茶と色々あるが、どれも同じつぎ方で良いか…当然ノーだ
緑茶は不発酵茶、紅茶は発酵茶、中国茶は色々だがウーロン茶なんかは半発酵茶ダネ
茶の世界は調べると奥が深いんで割愛するケド…それぞれ最適な温度が違うし、蒸らしにも違いがある
(ま、だから緑茶の器には1度余分に冷やす湯冷ましがあったりするんだけどナ)
と、面倒な説明はこんな所にしとくかねぇ
結局のトコ言いたいのは…同じように見えるものでも最良の扱いは異なる、ってコトだぁね
まぁ、別にアタシは他者を貶す意図なんぞ無いがネ
複数品種をやりたきゃそれはそれでいいからナ
アタシは1種でも改善する要素が多いからせんがね…程度の考えダヨ
ただまぁ、やたらに品種を気にするのは得策ではないねぇ
ぶっちゃけイチゴの大きさ・味の殆どは管理者次第だからナ(笑)
後は日にちが経っていないコト、スーパーで見る他県産ので美味しそうなの見た事無いもん^^;
メディアや東京のお店に売り込んで、イチゴと言ったら○○みたいに印象操作した福岡県の販売戦略は見事だが…
正直なとこ、上記の出荷品なんかを見てるとイチゴ自体の評価を下げる結果に繋がってやしないか?と考えてしまうヨ(- -;
あ、アタシは章姫のみだけど…今年は1番~2番の頂果がこんな事になりまして

流石に油性ペンよりは短いケド、余裕の80mmオーバー
大きいのは実測90mm近かったんだけど、このノギスだと見づらいな;

重さは1粒で80g↑…もっとデカイのも普通にあったから驚きダヨ
(以前のデータを見るに、長さ80mm・幅55mmできちんと紡錘形だと重さが80gを超えてくる模様)
12月~1月の1番花・2番花で頂果にコレが着いていたケド、さすがに3番花からは普段の特大サイズに戻ったねぇ
ぶっちゃけ、現在はもっと小さいサイズが多いんで悪しからず(- -;
と言う具合に、別に品種を気にする事は無いんだよね…管理者の知識と熱は気にするべきだけどサ^^;
さて、長くなったし今日はこの辺で終わっとこうかね
そんではノシ
2020年11月14日 土曜日 いちごについて, お知らせ, 化学に関連する話
さぁてと、あの暑かった植え付けの後一月程度で最低気温が10℃を切る程になるとはネ
生物のいない事務所は寒くてしょうがないヨ^^;
そんで、今年のイチゴ狩りについて予約受付を始めましたんで宜しくです
予定通りに12月19日(土曜日)からですね
直売も同じ日からですケド、その時期だと特大~取れて大サイズまでなのでご注意を
(取り始めに小さいイチゴとか出荷用以外には無いからね;)
それから、COVID-19については知多半島の高設栽培研究会で一律の対策を取る事にしてますのでHPに記載しました
取りあえず、そちらはブログの方に書いて先頭に固定しといたんでご覧下さいませ
https://www.akari-15.jp/archives/3982
と言うかここにリンク張っときますし、なんなら予約カレンダーにも書いときましたのでご確認の方お願いしますヨ
んで、現在のイチゴはこんなもん↓

少し小さく見えるかもしれんケド、間延びしていない分良いとも言える
去年までは植え付け後に台風やら1週間以上曇天続きとかあったし、本来こんなもんだと思うヨ

ランナーも太いのがどんどん出てるし、脇芽もやたら出てるし…処理が大変;
肥料の吸いあげもかなり良い感じだもんで、根張りについても問題無しってトコか
不時出蕾による植え替えは1%以下だし、さして影響無いカナ?

ミツバチも導入から1週間位で訪花を始めたしナ
そういや…今年はやたらと病害虫が少ないな
カブリダニ2種の天敵農薬を入れたものの、ハダニなんか元から全然いないし^^;
むさかった割に炭疽病も出さずに済んだし、うどん粉病も植え付け前後の薬散で抑えられたみたいだしねぇ
アブラムシ・アザミウマも今のところ見てないナ
出てるのはチョウ目害虫だけか…コッチは今年多発傾向にあるから気を付けないとネ
と、イチゴの生育状態はこの位でいいか
この間話した植物に必要な必須元素についてやるかねぇ
長々話してもアレだし、取りあえず周期表2族の元素だけにしとくかナ
Mg…マグネシウム
原子番号12番、原子量は約24.3
ベリリウム(Be)と共にアルカリ土類金属じゃない周期表2族の元素だぁね
豆腐を固めるにがりでもあるし、肥料としては苦土石灰の苦土(苦土石灰とか)だし
なにより…水素~第4周期の2族までは中学から散々やってるから有名だよネ
後、マグネシウムの名はマグネシアで採掘された鉱石から発見された事に因むナ
Mg欠乏症としては、葉脈間の黄化(クロローシス)だったり黒色斑点形成だったりと植物によって異なるナ
イチゴだと後者なんだけど…普通に育ててればまぁ出ない^^;
んで、過剰症についても見た事無い
葉脈間の黄化とか根の活性低下を引き起こすらしいケド…余程アホな施肥しなけりゃ出ないだろコレ;
そもそも人体にでさえ影響少ない金属元素だし…歯磨き粉の研磨剤とか便秘薬だもんねぇ
Ca…カルシウム
原子番号20番、原子量約40.08
コッチはストロンチウム(Sr)やバリウム(Ba)と同じく、2族のアルカリ土類金属になる方ダネ
骨や歯の原料なのは勿論の事、コンクリ・セメントの原材料だったり大理石や石灰石の主成分でもあるヨ
てか…カルサイト(方解石)やアラゴナイト(霰石)も炭酸カルシウム(CaCO3)が主成分だしナ
貝殻や卵の殻(鶏とか)もそうだし、炭酸カルシウムって色んな形態があるから面白いネ
因みに…小・中学生の時にやったかも知れんケド
貝殻を塩酸にぶち込むと泡を吹きながら溶けていって面白い^^;
(アタシは科学部の知り合いに誘われてやったケド…今になって考えて見れば)
(CaCO3+2HCl→CaCl2+H2O+CO2 となって、ブクブクと二酸化炭素が発生してたってコトか)
しかしまぁ、炭酸カルシウムはやたら建材に利用されてるのもまた面白いよねぇ
ピラミッド(石灰岩)→パルテノン神殿(大理石)→鉄筋コンクリートの一軒家(セメント…石灰とか色々)
こうやって見ると、ニンゲンってのは骨子が変わらんのだねぇ…とか思ったりするよね^^;
ま、そんな事は置いといて…と
植物だと、このカルシウムは欠乏症が起き易いんで注意が必要ダナ
って言うのも、カルシウムは植物体内での移動が遅いのよね
日に○mmって単位でしか動かないから、欠乏症が出てからの対処だと手遅れになるのダヨ
下みたく、新葉の葉縁から出る朝露が白い結晶を残すのが丁度良い位だぁね
(古くなった葉はあんまし移動しないのかCa出ないね)

んで、Caが足りないと葉縁が褐変~壊死するナ
古葉なんかは栄養自体が行きにくいから特に顕著だけど、新葉で出ると良くないねぇ
その状態からカルシウム施用しても、根から葉への移動に1週間はかかると思った方がいいネ
後は、イチゴだと花芽の形成不良なんかも引き起こした筈
逆に、過剰症は高設栽培ではまず見ない
…てか、意図的にやらかさないと出ないヨ
んー…例えばだけど、500倍希釈で施用する筈のCaを主成分とする液肥を原液で流すとかネ(笑)
土耕は知らん、苦土石灰の入れ過ぎでなるのかもしれんが…んなおバカさんはいないと信じたい
一応、書籍にある過剰症の症状としては、葉縁の枯れと褐色小斑点の形成なんだ…とか?
しつこく重ねて言うケド、Caは欠乏し易いモノであって過剰症なんて真面な管理してたら出さんがネ(- -;
さてと、今回はこんなもんにしとくかね
レオパやらゴニや、オリジアスなんかの稚魚を世話しないとだしナ

レオパだけでこんだk…いや、これ以降に産まれたコもいるから更に10匹はいるのか;
ゴニはイエントが3匹にクワンシー2匹…リボとカットバは今年無理だったから残念ダヨ
オリジアス・マタネンシスは最終的に8匹しか残んなかったのが無念…まだまだ実力不足と言う事か
ま、ここら辺はまた追々話そうかね
てな感じで…今回は失礼しますヨ
んじゃノシ
2020年9月10日 木曜日 いちごについて, お知らせ
ん、こんちわですノ
山積みだった仕事がようやく進んで来た感じですケド…やつぱし暑くてかんね
話したい事は山ほどあるケド、色々やってると時間が無くて困るヨ(´・ω・`)
てか、今年も異常な暑さでイチゴには良くない気象条件が続いてるし、病気やら生理障害が心配ですネ
まぁ、病気は風通しでリスク軽減出来るんだけどナ;

(上)理想的な管理状態
(下)ほっとくとこんな状態

下の状態が続くと株同士の間で蒸れるんで、炭疽なんかの危険が増すのは必定ダネ
この状態ならともかく、場合によっては薬を撒いても新葉に届かない可能性があるしナ
つー訳で、少しそこら辺について話そうかねぇ
丁度気になった症例があったから調べてたんだよネ


はい、これは何でしょーか?
親株・子株共に葉が矮化・黄変、葉縁には葉焼け症状も見られるねぇ
因みに…上の写真左側はこの症状が出てるケド、右側の株は普通の健全株ダヨ
隣近所の株に感染してるワケじゃなく、苗場内でちょこちょことバラけて出てる
ついでに、発症株を揺すって見ると他のよりグラグラする
発生のタイミングは複数回…GW明けからの太いランナーが多く伸び出す時期と、梅雨が明けて晴天・高温続きになる時期
病気かな?害虫かも?いや生理障害か?それとも遺伝的要因?
ま、これだけじゃ判別出来んかもね


より軽い症状だとこんな状態

一回矮化した後に3~4週間かけて展開した新葉…ここまで来ると推測し易いカナ?
自然にここまで回復するって点でネ
さて…それじゃあ、この症例で推測される原因とかを説明しようかね
先ずは病気の可能性
葉の黄化や矮化症状を呈する病気ってーと、萎黄病とかウイルス病だぁね
ここら辺は疑って当然だし、こういった症状を見たら隔離・処分の上で様子見が普通ダネ
ま、今回は違うケド(笑)
イチゴの萎黄病なら3枚ある小葉の内1枚が矮化すんのが特徴だからそれでも判るし、土壌伝染だから圃場に点々と出るより発症株周辺に偏る筈だぁね
ついでに萎黄病についてだけど、クラウン部を輪切りにすれば判別可能

こんな感じにネ
この時点で導管部分が褐変してる様なら萎黄病と思っていいナ
コイツは土壌伝染性の病気だから、植わってる土ごと捨てて、プランターなんかの資材を全部消毒すんのが肝要
土壌中で生存してるんだから、農薬での土壌消毒しないorやり方が不十分だったりすれば、毎年出るのは当然だぁね
…まぁ、アタシの所属してる部会で対策してんのに毎年出てる人はいるケド
土壌伝染性病害だからなぁ…ハウス内だけ薬を撒いても、圃場周辺の土に残存してるんだろうねぇ
豚コレラだか豚熱やらもそうなんだけど、靴底に付いた土からでも伝染するんだから大変ダヨ
一度出ると根絶が十年単位ってのも同じなのかも知れんねぇ…怖い怖い;
後はウイルス病についてか…ま、アレはそもそも治らんから絶対違うナ
症状としては葉っぱの矮化・黄変・捻じれとかダネ
イチゴに感染するウイルスは4種類あるケド、その内2種類が同一株に感染するとウイルス病が発症する…という風にイチゴ農家なら聞いている筈ダネ
実際んトコ、出た時は媒介昆虫が2回以上発生した後に発症しているし、複数のウイルスが関係していると思うヨ
このウイルスを媒介する昆虫はアブラムシで、種類毎に保有するウイルスが違ったりする
(っても、4種類とも媒介するアブラムシもいるから1種類いたら危険なんだけどナ)
特徴としてはこんなトコかねぇ…
イチゴのウイルス病は予防薬・治療薬が共に無いし、発症したらランナーの先まで伝染するのが厄介ダネ
出たら株ごと捨てるしかないのはホント辛いヨ
まぁ、アブラムシを徹底防除すれば感染しないから、上手に農薬散布するのが一番良いかね
今年はそれが上手くいったのか、ウイルス病は出てないからネ
ほんじゃ、害虫の線はどうだろうか?
まぁ…何の虫でもこうはならんよね^^;
考えられるのはコガネムシの幼虫やキノコバエの幼虫による食害…からの根痛み
と言いたいトコだけど、コイツ等に食われると根元が赤黒く変色して枯死する事が殆どだからネ

こんな風にね、慣れない内は炭疽病かとマジでビビる

根っこは張ってたケド、整理してみたらこんな感じ
根元を食われて成長が出来なくなっていた模様…多分キノコバエの幼虫
個人的には一番嫌いな害虫…土にいるから農薬が効かないし、そもそも登録があるの少ないし(ネオニコ系位)、土ごと入れ替えないといなくならんしナ
んで、以前からイチゴの部会で疑われてたのは遺伝的要因
キメラとか言われてるんだけど、これは遺伝的な奇形を指すネ
苗センターから購入した親苗から出てる事からそういう疑いがあったケド、アタシは的外れだと考えているヨ
つーのも…この奇形症状、ランナーを通じての伝染性が完全じゃないのよね(´・ω・`)
アタシんとこは苗を280株購入してから、それを420株程度に増殖して親株にしてんだけど…
その増殖で殖やした株と増殖のベースになった株はランナーで繋がっていたのに、奇形が片一方にしか出ないケースが往々にしてあるからナ
遺伝的な奇形なら双方奇形が出る筈だし、コレは考えられないと思う訳ダヨ
更に言えば、発症時期に再現性があるのも遺伝的要因では説明し辛い
と言う事で、この症状についてのアタシの見解は…生理障害と見ているヨ
細かく言えば、根痛みによる栄養吸収の不足を主因とする微量要素欠乏症
…葉っぱを見た感じ、ホウ素やカルシウムとか複数の欠乏症の併発かね
ま、そう考える理由としては…
1:現れる症状にバラツキがある→微量要素欠乏の程度によるものと推測
2:時期に再現性が見られる→急激に吸水量が増える時期に頻発している事から根痛みが誘発されたと思われる
3:隣接する株で発症するのでも蒸れる時期に出やすいのでもない→土壌伝染性・水媒介の病気である可能性は極めて低いと考えられる
4:時間はかかるが親株~子株の順で回復する→ウイルス・遺伝による奇形ならば回復はしないので可能性から排除
5:発症した株全てでグラつきが確認されるが虫はいない→根が傷んでおり発根が十分でないと判断できる
ん~、取りあえずこんなもんだぁね
順繰りに原因になりそうな病気とかをクリアリングしていった結果として、ただ単に微量要素が欠乏していたものとアタシは考えているヨ
まー…個人的には自信があるものの、実際んトコどーなのかは知らんケド(笑)
てか、ここら辺の栄養…元素は実に面白いネ
欠乏症もあれば過剰症も出るし、土壌酸性度・気象条件によっても吸収能に違いが見られる
イチゴの栽培に基本骨子はあっても、毎年同じ栽培法で良い筈が無いのダヨ
ほぼ毎日イチゴの様子を見て状態を考える、それが嫌ならイチゴなんか作るんじゃねぇ…とアタシは思うナ
んー…必須元素や微量要素については時間掛かるし、今回は置いとくか^^;
ほんじゃ、今日はこんくらいで失礼ノシ
2020年2月11日 火曜日 いちごについて
はいこんちわノ
ハウスは暖かいを通り越して暑い日が続いてますネ
こんな天気じゃ、当然害虫や病気が出やすいワケですヨ
あ、今のイチゴはこんな感じダネ


一番花房の実が大分取れて来て、2番果の大玉が色んで来た位かねぇ
今年は収量が少ないとよく聞くケド、個人的にはもう回復した感があるネ
てか、12月末~1月頭が色味が遅くて困った位だぁね
でもまぁ、スーパーで売ってるイチゴの値段がモノの割に高いし…出荷の人が苦労してるのは確かダナ
ま、イチゴ狩りもちょこちょこキャンセルあるし、苦労はあるけどねぇ
ふぅ…今年はインフルエンザに肺炎にと出歩くのも億劫でしょうケド、イチゴ狩りにも来て頂けると助かりますヨm( )m
ん…それはともかくとして、今年は暑いせいで害虫なんかの発生が多い&早いみたいネ
先月からアザミウマの情報もあるし、アブラムシも未だに外から飛び込んでるみたいだしナ
そこで、アタシが今年から導入した天敵…寄生蜂について紹介しようかね


こんなんがブンブン飛んでるケド、気にしないと目視は困難かね
商品名でいくとアフィパール、生き物としてはコレマンアブラバチっていう寄生蜂ダヨ
寄生蜂と聞くとデッドラ○ジングが思い浮かぶだろうケド、現実の寄生蜂はエ○リアンのチェストバスターのがイメージ近いネ
つまり…宿主の体に産卵して、孵化した幼虫が宿主の内部から栄養吸収するという生態ダナ
ま、コレマンアブラバチなんかは寄生したアブラムシをマミー(蛹)にするから、んなにエグいシーンは無いがね^^;
ん~…寄生蜂ってーと、他にもオンシツツヤコバチ・サバクツヤコバチ・タマゴバチの仲間、と何種類もいるんで面白いヨ
宿主(読み仮名は「しゅくしゅ」ダヨ)も異なってて、アブラムシだけでなくコナジラミやチョウ目害虫に寄生する種もいるネ
ここら辺に興味のある方は名城大学の農学部に行ってみるといいカモ?
今も教鞭を執ってるかは知らんケド、昆虫学研究室の教授がコレの専門だったからナ
(…この間、天敵を製造してるメーカーの人と話してて通じたから、まだいると思うケドねぇ)
(因みにそん時、チョウ目害虫に対する寄生蜂を商品化してくれんの?って聞いたら、コストが高くて採算が取れないから無理って言われたヨ;;)
おっと、話が逸れたナ
そんな寄生蜂なんだけど、寄生されたアブラムシがこちらになります


丸っこいごま塩みたいなのがアブラムシ(死骸)
本来は緑~黒褐色なんだけど、マミー状態にされると色が抜けて灰色になるから分かり易いヨ
薬のかかりにくい葉裏にいるアブラムシにも産卵するんで、個人的には一定の効果があると思うネ
んで、一定の効果と言ったってコトは完全に防げるワケじゃないってコトだぁね
先ずは、宿主がいないとハウスの外へ出て行っちゃうってのがある
それから、アブラムシの抑制は出来るケド、葉や萼が汚れる可能性はあるし、実にアブラムシがいた場合はマミーが実に残ってしまう
だもんで、出荷の人には軽々にお勧めが出来ないのも事実ダヨ
まー、アタシなんかは薬散がメンドイから今後アブラバチに仕事してもらうがナ
さて、そんな感じで新しく使ってみた天敵の紹介は終わり
アカメガシワクダアザミウマなんかも気になるんだけど、薬剤耐性が極めて低いのがネックだよねぇ
てか、去年の11月になんか別のアザミウマが出たんだよね


上の写真だと、真ん中ら辺にいるワームみたいなの
それを顕微鏡で見ると下のみたいな感じ…うむ、こんなん見た事ねぇ(笑)
多分、在来種のアザミウマで…葉っぱにしかいなかった事から肉食性なんじゃないかと思うわね
花には一切付かなかったし、そもそもイチゴで多いミカンキイロやヒラズハナアザミウマとは違うしな
羽の模様が途切れてたりで特徴はあるんだけど、この仲間は何千種類もいるし主要害虫以外は同定出来んわ^^;
ま、普通の人にゃアザミなんてどーでもいい事だよね(笑)
でも、イチゴ屋からするとアザミウマはかなりの危険生物
花が齧られると、実がゲジゲジになって売り物にならなくなるからネ
てか、そもそも花と言うか痩果になる部分を齧るんで、実の肥大化自体が阻害されるナ
だもんで、アザミによる被害果の特徴は小玉でひび割れた様な感じ、そんでやたら痩果が目立つ…これを簡単に言うとゲジゲジ(笑)
以前に出した実験データで言ったケド…痩果の数と実の大きさに相関関係がある、ってのはこの被害果からも推察できるかねぇ
痩果から実を肥大化させるホルモンかなんかが出てて、それが齧られて機能不全に陥る為に実が矮小化する…という推論が出来るのダヨ
ま、痩果の数のコントロールなんざ出来ないし、アザミにやられた花も復活はしないんで、どうしようもないんだけどナ^^;
ん~、今日はこんなトコで終わりにしようかねぇ
そんじゃまたノ
2019年11月5日 火曜日 いちごについて, お知らせ
あー悩むわー
イチゴ狩り初日は12月21日からの予定…なんだけど、この温度だと14日にしないといけなくなる可能性も;
でも花のバラつきがあり過ぎて21日でも心配だったりする(´・ω・`)

見た感じこんなんだけど

ここまで肥大してるのもあれば

ようやく花芽が出たばかりのもある
んー…迷うな、どう色むか読めん;
まぁ、取りあえず今週末には予約受付を始めようと思いますわ
さて、特に話題も無いのでどうしよう??
あー…昨シーズンに思い付きで調べてみた実験データでも出しとくカナ
と言っても、別に意味の無い実験だけどナ(笑)
単にイチゴの痩果と体積、重量を計って相関関係を調べただけだし
言わんでも分かると思うケド、ぶっちゃけ関係はあるよ^^;
痩果の大きさはほぼ同じ、配置間隔もそこまでの大差は無い…痩果の量が増えれば表面積も増すんだから重くなるのは自明なのよね
でもま、実際にデータ取って見ないと机上の空論だもんね
仕事の合間にやったんで検体数が少ないケド、一応の結果は出たんでご報告
あ、面倒なんでPDF出力で失礼、下に張っとくんで見たい人はどぞ
(文字の切り替えも面倒だったし、基本英語なんだけどな)
The relation between strawberry’s volume and achene (2018-2019)
ん、データとしてはそこのファイル通り
散布図を見れば判ると思うケド、バラつきはあるものの正の相関関係にあると言えるネ
(今度ちゃんと標準偏差とか出してt検定掛けないとだけど)
てか、検体が少ないせいもあるけど…痩果200個以下と300個以上ではっきり違いがあるのが面白いねぇ
あ、最初のグラフは痩果(X軸)と体積(Y軸)の散布図
2つ目のは、最初のグラフから痩果と体積を300個以上に絞ったもの
3つ目のは、重さ(X軸)に対して痩果と体積(Y軸)の散布図
(Y軸の数値が近いし面倒だったから2つ混ぜた、後悔はしていない)
(グラフの小数点以下が揃っていないのも合わせ忘れただけだ、今になって気が付いたぞ)
うん、適当に作ったのが丸わかりだなコリャ(笑)
まー、取りあえず結果には満足してるヨ
ある程度は予想通りだったしネ
結果→1「痩果が多ければ体積・重量がある程度比例して増える」
2「痩果が200個以下と少ない個体群では明確な違いが無い」
3「痩果が300個以上の多い個体群ではバラつきが大きくなる」
1は上述にあった通りダヨ、特に何の感傷も無いネ
2の個体群は肥大化せずほぼ同じ大きさ・重量…つまりは出荷向きだぁね
3については考察の余地があるか
痩果の多かった検体は頂果や2番果といった大き目の個体だったナ
んー…特に頂果で見られる特徴として、痩果の間隔が広がる事があるヨ
間延びなのかなんなのか知らんケド、そこら辺がバラつきの原因だとは考えられるネ
…
……
………まぁ
だから何だって話なんだけどナ
大きい実が欲しいなら痩果を増やす必要がある
駄菓子菓子、痩果とはつまるところ雌蕊…どう増やすのよ;
花を大きくすればワンチャンとも思うケド、んな物質聞いた事無いしな
結局のとこ苗~植え付け後の状態に依存するし、果房の先端と後ろは均等では無い
てことは、常にデカイ実を付けさせるのは無理だし、摘花しても他がデカくはならんと言うコトだぁね(着果負担は減るケド)
ははは、ね?何の意味も無いよね~(笑)
ついでに意味の無い説明でもするか
グラフ上のacheneはそう果、weightは生体重、lengthは果長、widthは果幅…直径とでも考えてくれヨ
で、後ろ2つはイチゴの体積を推定するのに使ったナ(ノギスで計測)
どういうコトかってーと…
1:イチゴを直径の部分で輪切りにしたとする
2:んで、切断面を底辺、その中心から先端(後端?)までの距離を高さとして計測する
その上で、イチゴを最も直径の広い部分から両端に向かう三角錐(2つ)であると仮定する
ほら、これである程度の精度でなら計算可能でしょ?
水張ったメスシリンダーにぶち込んどいた方が良いかも知れんケド^^;
(もっと正確に測る計算方法もあるケド、気が遠くなるからパス)
三角錐の体積は「半径×半径×π×高さ÷3」と単純だし、エクセルに打ち込めば楽出来るからネ
それと、数学出来る人なら分かってるだろうけど…
同じ底面積の三角錐が2つで高さの合計が同じなんだから、三角錐2つの体積を計算して足さなくても、2つの高さを合計して計算すれば1回の計算で済むのよね(- -;
いや、2~3個普通に2回計算した後に気づいたのよね
全く自分の無能さに呆れるわ(´・ω・`)
こんな無能が喋ってても時間の無駄なんで、この辺で終わっとくかねぇ
そんでわ失礼ノシ
2019年10月28日 月曜日 いちごについて, お知らせ
はいこんちわノ
取りあえず、ある程度の花芽が確認出来たんでミツバチも入れたし、先週には天敵のカブリダニも入れたんスけどね
今年は天候が滅茶苦茶だったからか、花芽分化に個体差が出過ぎてるのよね(- -;
おかげでいつイチゴ狩り始めようか苦慮してますヨ
でもまぁ、11月…1~2週には予約カレンダー開けないとだよねぇ
…マジで悩む(´・ω・`)
あ、今の状態ね↓


この中で、花芽どころか頂果房が肥大期に入ってる個体もあれば…


まだ花芽が上がってない個体もあるという状態(´・ω・`)
(この株は止め葉が出てるし、次に花芽が出るけどネ)
んで、この間知多地区のイチゴ研究会があったんで色々と聞いてみたケド、花芽は個人差が激しかったねぇ
未だに花芽の上がってない人もいれば、既に花が揃ってる人もいたし…はてねぇ??
まぁ、個人的には…夏の異常な高温(特に夜温)+8月終わりに一気に夜温が低下した数日間
この2点で部分的に分化が引き起こされたんじゃぁないかと睨んでるヨ
今年は昼間の温度もだけど、夜温が25℃を下回らない異常な環境条件だったからネ
そんな中で8月下旬…一時的だったケド、天候不順と共に夜温が25℃を下回ったタイミングがあったのが疑わしいのよね
聞き飽きたかもしれんが、イチゴの花芽分化は日長(短日条件)・低温(温度条件)・低窒素(窒素条件)…この3つによって引き起こされる
因みに、日長が短くなれば必要な低温条件が緩くなり、気温が低下すれば日長が長くても分化が始まるヨ…低窒素は品種間差異がデカいんで割愛^^;
前述の8月下旬、ここで低温(あくまでも比較的…普通なら十分高温)に加え、曇天による日長時間の減少
これによって、花芽分化の感受性が高い個体なんかが分化した…んじゃないかと言うのがアタシの見立てダネ
いやまぁ適当な推測なんだけど、ウチの開花した株とか検鏡から逆算すると、件の時期が怪しいんだよね(- -;
他にも理由はあるケド、まぁどーでもいい話か…いい加減飽きてきただろうし
取りあえず、そんな話は終わりにしといて
この間、業者の人と話す機会があったんで丁度いい…天敵について少し説明でもしようかねぇ
イチゴ栽培者のみならず、キク等の花卉、ミカン…etc
広範囲の植物を宿主として増殖する我らの敵…それがハダニ q(- -#
そのハダニを食べる生物農薬がチリカブリダニ&ミヤコカブリダニ
前者の食性は植物に対する吸汁性…簡単に言やぁ、植物の葉っぱにストローを挿して水を吸い取るタイプ
後者の食性はハダニを捕食する肉食性…まぁ、コッチもハダニに口吻をブッ挿すんだから吸汁性なんだけどナ
で、この天敵について目視で確認出来ないとか、ホントに殖えてんのか分かんないって言う連中もいるワケだ
業者の人もそういうのに対応せなかんってエライことだよねぇ┐(´д`)┌ヤレヤレ
ま、天敵に影響のある農薬を使ってた時代に比べればマシだろうケド(笑)
ありゃぁアタシが大学行ってた頃だから、ざっと10年は前の話か…
天敵についての研究論文に目を通す機会があったんだけど、結果はハダニの増殖を抑えられず効果が薄いというものだったのよね
コレが頭にあったんで初年度は天敵を使わず栽培してたんだけど、薬じゃ抑えらえずに天敵を導入…
そしたら見事にハダニが減少したもんだから、ビックリと言うか慌てて当時の天敵使用について聞いて回ったヨ^^;
その結果判明したのが…天敵導入後なのに有機リンやカーバメート、合ピレ系と言ったカブリダニにも致命傷を負わせる農薬を使用していた、という事実
うん…メーカー側も説明不足だったんだろうだけど、使う方も頭使えや;って話よね
対象となる害虫の種類が限定的なIGR系やATP合成の阻害系ならともかく、神経系に作用する農薬は無理なのはバカでも分かるだろうに^^;
(てか、市販の殺虫剤なんか大体ピレスロイド系だしナ!)
(体長の遥にデカいクモを殺す薬の成分、それと同系統のを使えば同じクモ綱に属するダニに影響があるのは必然ダヨ;)
余談だが…IGRはキチン質の合成を阻害したりする脱皮阻害剤、ATP云々ってのはクエン酸サイクルの一部を機能不全にする事で結果的にアデノシン三リン酸(Adenosine Tri-Phosphate)を合成出来なくさせる薬ダヨ
まぁ、ハダニだけじゃなくニクダニだってカブリダニだって脱皮はするし、人間だってATP合成するんだケド、そこは薬に指向性(レセプター=受容体)の違いがあるんで問題無いネ
(さらに言えば…化合物・自然物を問わず、半数致死量なんかは体積によって大きく変わる)
(例えばネズミにとって致死量となる量の塩を摂取したとして人間は死なない…ま、体積比が100倍どころじゃないんだから当然よね)
話を戻すケド、こういう有用昆虫にも配慮した農薬散布の体系がキッチリ構築出来てなかったのは反省点だと思うのと同時に…
農家の側も農薬学とかちゃんと学ぶべき、とも考えるねぇアタシは
そうして初めて天敵昆虫が活きるワケですし^^;
前置きが長くなったケド、そろそろカブリダニを載せとくかねぇ

コッチがチリカブリダニ、本来は真っ赤なんだけど…なんか今年は赤色が薄い??
動画の通り(最初はピンボケでスマヌ)、活発に動き回って捕食する徘徊型の捕食者
ピ○ミン2で言うとクマチャッピーとかダンゴナマズ…恐怖のアメボウズ
ハダニの体液を吸うだけあって、食事後の個体は体が膨れているのを確認出来たナ
瞬間的な爆発力はある代わりに、エサが限られる為にハダニが食べ尽されるといなくなるのが困りもの
…まぁ。ウチだと2月にも追加放飼するんで春まで普通にいるんだけどねぇ^^;
導入時期にハダニがほぼいない状態でもない限り、入れる事を推奨するヨ
次は…小さくて色も薄いから分からんかもしれんね

コッチのがミヤコカブリダニ
普通に素早く動いてるケド、タイプとしては拠点を構えて周りに来たエサを食べる待ち伏せ型
ピク○ン2で言うとシャコモドキとかビックリギクとかダイオウデメマダラ
まぁ、「拠点で餌を食べて増殖→他の株に拠点を広げる」ってサイクルを繰り返すんで、時間経過とともにハウス全体に広がるヨ
こいつ等はハダニ以外にも花粉や微小昆虫をエサに出来るんで、餓死や逃亡が抑えられるのも特徴ダネ

この写真なんかは最初ボトルに入ってる時のエサ、サヤアシニクダニだったりする…見えるカナ??
んで、ミヤコは秋に1回放飼するだけなんだけど、春先になってもちゃんと確認出来るナ
個人的には、ミヤコが真価を発揮するのは十分に増殖した後…1・2月~4月ダネ
だもんで、導入時期に入れとくと収穫期にダニ剤が要らなくなる…どころか気門封鎖剤さえ^^;
注意点としては、目視でハダニがほぼ0ならこれだけでもいいケド、ハダニが安定して1葉1匹いるならチリも入れた方が安全ってトコか
導入初期の捕食量(増殖率かもしれん)はかなり違うからねぇ(´・ω・`)
はて、適当にダラダラ話してきたケド結局はアタシの主観だし、導入は自己責任でお願いしますネ♪
ぶっちゃけた話、農薬で抑えられるなら別に要らんだろうしナ(笑)
まぁでも、上手く使えばこれほど薬散が楽になるもんは無いのだよね
さーてと…これから今年も追い込みだし、もうちょい頑張りますかねぇ
そんでわ失礼ノシ
2019年9月22日 日曜日 いちごについて, お知らせ
あー、心労で死にそ
もうイチゴの植え付け時期なんだけど、この温度じゃ花芽分化がどーなるか読めんわ
現在のイチゴはこんな具合↓


まー見せてもなんも無いんだけどな(笑)
要らん葉っぱを切って、ランナーを処理してるだけだし
誰も見てないだろうケド、一応イチゴの現状報告でもするわね
今年は9月入ってからの温度が高かったので、現時点でまだ植え付けしてないネ
本来はナゴレプ前に根性で植えるんだけどナ(植えるのはアタシ1人の為)
花芽検鏡で分化が確認されればいいんだけど、9月11日の依頼で未分化、10日後は1つが分化初期で2つが萼片形成期~という体たらく
恐らくだけど、気温を考えると萼片まで形成されてた個体は異常な不時出蕾かと思うヨ
てーか、じゃないと困る…こんなんばっかだったら第一果房が出蕾した時点で新葉展開が止まって終わる(´;ω;`)
一応個人的にも顕微鏡使って花芽を見てみたケド、多分肥大化前期~後期って感じかねぇ
もうちょい検鏡してみて、さっさと植え付けたいナ
あ、検鏡の様子はこんな感じ↓

先ずは、平均的な成長の苗をクラウン部(根部周辺)のみにする
(この写真から葉っぱを短く落とす)

有機溶剤とかに耐える容器にクラウン部を入れて、エタノールに浸す
エタノールは70%とかの市販品でおk
アタシは8~10時間程度浸しとくケド、人によっては3時間とかでもやれるらしい^^;

んで、外側から葉っぱを捲っていって、取りあえずこの状態まで持っていく
コレを捲った後からの未展開葉が一気に小さくなるので疲れる
モウヤリタクナイヨ(´・ω・`)

昔の実験室が恋しくなる程にショボイ電子顕微鏡…いや、オモチャだよね(笑)
奥のディスプレイにつないでるから見えるは見えるケド、正直精度(倍率)は微妙^^;
まぁ、ピント合わせは意外にし易いケドね
この時点で3枚捲ったんで、こっからあと1枚針で剥く必要があるヨ
(因みに、使ってる針も顕微鏡とマウスの間に写ってるケド…見えるカナ;)

そして、見やすくするためにコットンブルー水溶液を添加…
したいのだが、ありゃ研究室とかにしか売ってくんないからな(- -;
仕方ないんで、メチレンブルーとかマラカイトグリーン水溶液で代用(´・ω・`)
(アクアリストなら分かるよね?メチ○ンブルーとかヒコ○ンZでもおkなんよw)
こうする事で、生長点のトコだけ水を弾いて染色されないんで見やすくなるワケだね
ま、本来はこの後1枚剥いてから染色するんだけど…そうすると解像度悪くて見づらいんだよ文句あるかウラァ

コレが最終の1つ前、このカメノテみたいな部分を裁縫用の針(をヤスリで研いだ物)を使って剥いていく(- -;

捲るとこんな感じになるヨ
染色液で溝や輪郭がハッキリするんで、判別し易いネ
あ、上2枚は去年資料用に撮った写真なんで、だいぶ分化が進んでるのよね^^;
取りあえず、これで花芽検鏡はおk
この作業を繰り返して分化の進度を判断するわけダネ
あーもう疲れたわー
そろそろ終わるんで失礼しますよ~
んでわ~ノシ
2019年8月7日 水曜日 いちごについて, お知らせ, ハウス外での仕事について
はい、こんちわです
暑いせいで仕事可能な時間が減って困ったヨ;
おかげで気が付きゃ1月以上更新してね(- -;
なにせ日中は普通に40℃いくからな…下手に動くと死ぬ危険が(- -;
それに加えて、先月には京アニで放火事件とか勘弁してくれよ気が滅入る…
アタシなんかもらき○すたから京アニ大好きだから、本当に悲しい限りでして
関係者の方にはご冥福をお祈りするしかないのが歯がゆいですよ;
個人では出来る事も限られますケド、募金とかしながら作品を見て応援していく所存
また楽しい作品を世に出して頂けることをお祈り致します
と、そんな訳でここ最近まで精神が不安定な状態でしたね
なんとか気持ちの整理は付きましたケド、今回は仕事の話だけさせて頂きますよ

こんな感じだし、35℃位だと…まだ涼しい方かぁ、って思うレベル
この暑さで何十人も死人が出てますし、気を付けないとだぁね
で、暑いんでこんな事もしてみたり↓
以前、ビニルハウスの天井を張り替えたと言ったケド…今度は遮光ネットを張ったヨ


こんな具合に張るのですが、足元が見づらくなるので怖さ倍増^^;
直径22φの鉄パイプに足を乗っけるんスけど、ビニル+白いフィルムで見づらいのよね
因みに、使用してるのはクールネットの30%遮光
年はあまりにも日差しが強いんで、先々月とかの早めに張ってみたヨ
まぁ、遮光をやり過ぎると苗が軟弱徒長するのが考え物だけどネ
んで、↓が苗の様子
(6月10日)

(6月25日)

(8月6日)

ランナー整理前↓後↑

現時点で1万本以上の苗は用意出来たし、今年もこのままいけば問題無いかね
クソ暑いんで、病気が出る可能性もあるのが心配だケド;
それとついでに、本圃ではこんな 作業中↓


前期の苗を引っこ抜いて土を落とし、コットンガードのエフェクトの如くふかふかにする作業…スマン言い過ぎた
ま、鎌で切って減った分の土を入れるというのが普通なんスけどね
アタシはこの方が好きだし、土はホントにふかふかになるからネ
まー、マジで時間と体力かかるんでお薦めは出来ないケド
と、今んとこはそんな感じで仕事してますヨ
来月には本圃に植え付けが始まるし、落ち込んだ気持ちをもう少し上げてかないとなぁ…
んー…そんでわ失礼ノシ
2019年1月8日 火曜日 いちごについて, お知らせ
はい、こんちわです<m( )m>
新年あけましてなんちゃらかんちゃら、はイロイロな所で聞き飽きたと思うんで割愛させて頂きます
取りあえず、今年に入ってからもイチゴの生育は順調ですんで、今年も宜しくお願い致しますヨ
んで、新年一発目からこんな注意書きでやりたかないのですが(汗
今年も返信メールが届かないトラブルが多いんで注意喚起しときますわね
っても、簡単な話なのよね
予約の際のメルアドに携帯三社(Au,docomo,softbank)のを使わないで欲しい、っていうお願いです
ドメインで行くと、@ezweb,@docomo,@softbank の3つダネ
この3つ、特にAuの携帯が届かない傾向にありますヨ
お客サンに電話してもらうのも悪いんで、可能な限りパソコンのメールとか使って頂けると良いかと思いますネ
…まぁ、キャリアメールのセキュリティが高いってコトの証明でもあるんですケド、こっちとしてはホント大迷惑ダヨ(´・ω・`)
んー…自動返信のメールは全部弾いてやがんのかねぇ
自分のスマホで調査した時もお客サンに聞いた話でも、手動でドメイン指定受信しても届かなかったケースがあったからな;
そういう訳なんで、パソコンとかのアドレスを使って貰えると良いのかなと思うのですヨ
gmailとかヤフーメール、パソコン回線のプロバイダが出してるドメイン(biglobeやcommufa)なんかはいけるハズ…
仮に弾かれても、迷惑メールフォルダとかゴミ箱に入るんで自分で検索できるからナ
あとシステムの話になるケド、ウチだと予約受付と同時に受付完了メールがアタシとお客サンの両方に送られるのよね
あー…まぁ、メールだからラグは多少あるかねぇ
だもんで、予約フォームからデータを送信して30分~1時間後…そん位でメールボックスを見れば確認出来ると思うのな
一々フォルダを開くのは面倒だから、検索窓にinfo@akari-15とでも入れて検索すれば楽に見つかるよね
なんならinfo@akariでいいし^^;
対して、携帯3社のだとコレやっても何も出ないし…コッチにはメール来てるのに、一体ドコ行ってんだろ??
そんなこんなで、ご予約の際は面倒掛けますけど宜しくお願いします
あと、なんか最近風邪とかインフルエンザが流行ってきたみたいなんでお気を付け下さいですヨ
てコトで、取りあえずは最近のイチゴの様子でも載せときますネ

特に変わり映えしない気もする(汗
(てか、個人的にはこん位の細長い実が好き^^;)
(アタシの味覚ではこのライフル弾みたいな実が美味しいんだよね、他人の味覚だと知らんケド)
んで、一番花が大分無くなって、2番頂果房が肥大期に入ってきた感じかね
てか、最初の枝を早めに処分しないと生り疲れ起こしそうダナ
生り疲れってのはまあ、なんとなく分かるでしょ…イチゴだってバテるってコトよ
まー、正確に言うと…
樹に対して実が多い為、樹の成長に必要な養分が供給出来ずに草勢が弱るコトだけど
別になんとなく疲れる、とかでもイメージはおk
魚や爬虫類やってる人なら分かり易いのは繁殖か…
1匹のメスに休む間もなく産卵させたり、栄養(特にCa)を十分に取らせないと骨が変形するアレだよね
因みに…今年産卵したキラセリナでこれが起こって不味かったワ
連続して産卵した上になかなか発情期が収まんなかったから、メスが背曲がり起こしたからナ
まだ軽傷の内に隔離してエサをしっかり食べさせたからか、なんとか元の体型に戻ったケド…肝を冷やしたねぇ
ん…別にどーでもいい話に脱線したな;
ともかく、今年のイチゴも調子は悪くないネ
(…12月末からの重油の減りはヤバいケド)
これもしれっとイチゴ狩りの時間を3時までにしたおかげカナ
受付時間を短くしたのは、単純にイチゴの世話に専念したいからだしね
去年までは、受付してるとなかなか掃除とかの準備が出来んかったし
この調子で不要な枝の処理とかが出来れば次の花にも良いわね
後、イチゴに対するダメージの軽減もあるケドよね
育ててないと判らんコトだけど…イチゴの実を取ると、枝の切り口からかなりの水分を出すからなぁ
なるべく陽が出てる内に乾いてくれるように、というコトで15:00終了にした側面もあるネ
まー、そんな訳なんで…ご不便掛けますケドご理解下さいですヨ
そだ、ついでに西阿野の交差点にあったサークルKが改装中ですんでご注意を
来月だかにファミマに変わる予定ですネ
(さらに余談ですケド…
(2~3年前だったか、コンビニに関して書いてた記事を見たナ
(その記事だと、やたらファミマの事ディスってたのが印象にあるのよね
(他のコンビニに比べて1人負けとも書いてたな…アタシはそういうの実に不愉快だケド
(それが今や、サークルKを完全に飲み込んだ形での合併とはなぁ…何が起こるか分からんねぇ
(いやー、件の記事書いた記者はどんな心境なのやら^^;
という感じで今回は終わります
地味にストレス溜まってるし、ゲームしないとやってらんねーですし
では失礼しますノシ
(そういやスマブラspで思ったんだけど、ワープスターってアーウィンより速いのか…)
(アドベンチャーモードのOPを見る限りそんな感じが??)
(まあ、SDXの「銀河に願いを」に64のリップルスター、スターアライズで考えると確かに納得カモ)
(てかスピリット集めキツイ、ノビでもやたら難しいのあるし)
2018年10月18日 木曜日 いちごについて, お知らせ
ふー…台風の後処理がキツいスね;
てか、苗場なんか破れたビニールの張替え済んでないですし(´・ω・`)
取りあえず応急処置で乗り切って、また暇が出来たら直すしかないかねぇ^^;
という感じでこんちわですノ
植え付け後3週間は経過したんで、イチゴの現在状況でも載せときますネ

えーまあ…こんな感じでして
別に特別なナニカも無いので見るだけ無駄な気もする次第デス;
一応、花芽が出始めましたんで12月には収穫可能かと思います、はい
…あー、あえて言うならば今年は病害虫が少ないですネ
うどん粉病が例年より少なかったですし、炭疽病は今年も未発生、アブラムシ由来のウイルス病も初発段階で止めたからほぼ無かったなぁ
そして今年はハダニが全然増えてこないと思うのよね…まあ、アタシの眼が悪くなって見えてない可能性も捨てきれないケド(笑)
ハダニ剤も強力なの使ってないし、天候のせいなんかね?
あ、強力なのってのはモベントの潅注処理(何年か前の新剤→スピロテトラマト)とかアグリメック(マクロライド系の新剤)のコトね
まあ、どっちも天敵昆虫に影響があるから使い方には注意が必要だけどネ
てーか…ここら辺の新剤も今は効くだろうケド、どーせ連用かますバ○が出るだろうし、4~5年後には効かなくってる気しかしないわね(- -;
個人的にはこーいう連中h……
うん、某作品のアンデ○セン並みに暴言吐きたいトコだけど、やっぱやめとくか
もっとハダニに使いやすい薬でも言っといた方がいいな
よし、そーいう思考力の無いニンゲンにおススメ出来る薬剤でも紹介しときますヨ
先ずは気門封鎖系の薬剤
オイルやデンプンなんかの粘つく液体で昆虫の気門を塞いで窒息死させる剤ダネ
考えて見るとシンプルながらエグい殺し方だぁね^^;
んで、呼吸を物理的に阻害する作用だから抵抗性もまず発達しないのが特徴
連用も出来るし、ミツバチなんかも巣の外に出てなきゃ問題無い
カブリダニなんかの天敵は当たれば死ぬケド、べったべたに撒かなきゃ全滅はしないしおk
使い勝手は抜群に良いんで植え付け後のメインウエポンになるヨ
例えば↓のやつとか

植え付け前なら↑のボタニガードなんかも使いやすいナ
こいつはボーベリア・バシアーナの生菌を溶いた懸濁液っていう面白い剤ダヨ
この菌は昆虫病原糸状菌…平たく言ってしまうと、冬虫夏草みたく虫に寄生して養分にする菌だぁね
特徴としては、宿主範囲が広いもんでハダニ・アブラムシ・コナジラミ・アザミウマ・コナガにも有効
あくまでも生物兵器による捕食の為、連用しても抵抗性の発達は極めて低い
対して、デメリットは3つ
・カブリダニなんかの天敵にも寄生する為、天敵導入の後には使えない
・生菌の為に冷暗所での保管が必須(っても20~30℃条件下なら普通に生きてる)
・コナガには高倍率施用が必要
ついでに生き物だから効果の完全な保証は出来ない
あ、これじゃ4つか
…とは言え、苗場や植え付け後~天敵導入までは使い勝手の良い薬なのは間違いないネ
定着率が高いわけじゃないから残効性は無いケド、天敵の事を考えると寧ろアドだと思うヨ
因みに、似た様な菌を他にも試用中↓

メタリッチとか言う土壌改良材ですネ
入っているのはメタリジウム属の菌で、さっきのとは属レベルで別の菌なんスけどね
と言っても、この菌も分類すれば昆虫病原糸状菌…しかも宿主範囲は広い
農研機構とかで見てみると、カメムシとかカミキリムシなんかにも寄生できるみたいダヨ
ま、この資材は農薬登録してないから土壌改良材なんだけどナ(笑)
何に寄生するか論文にも出てんのに、登録を取らないで殺虫・殺菌の効果を謳うと薬事法的にアウトであってねぇ…他にもそういう資材はあるんだけどまあそれは長くなるしどーでもいいか
(因みに炭酸水素ナトリウムなんかは農薬登録を取って販売されてるネ、ハーモメ○トなんかまるっきり重曹なんだけど値段は重曹に比べてかなり高い…それもそのはず、農薬として登録するには医薬品と同程度の試験項目をこなして許可を取る必要があるのよね、しかも数年に1回の頻度で登録を更新しないといけない…そうなるとその人件費に試験費用なんかが上乗せされるのは必然)
(で、その安全性の確保に使われる費用を上乗せされたのが農薬なんだけどね…これでもそれを理解出来ずに自分で重曹を買って撒いてるおバカがいんのよね;そーいうコトをしてるとメーカーが費用回収出来ずに損益分岐点割って農薬登録が更新されずになくなるってーのにねぇ………いかんな、ここら辺は日ごろの怒りが溢れてしまうわ)
あ、重炭酸ナトリウムで思い出した…他にも納豆菌の仲間も有益ダネ
バチルス属菌(ズブチリスとか)なんかはうどん粉病の防除に一定の効果があるヨ
まあ、殺菌とかじゃなくて椅子取りゲームみたく生息場所を先に奪うタイプの効能なんだけどナ
未発生の状態で葉裏に散布する必要はあるケド、回数制限も無いし使いやすいのよね
化学農薬は効き目が高いんだけど、回数制限を誤ると耐性菌が出うるのがなぁ…年1とか2回を厳守すればよほど問題無いのだけど;
っと、同業以外には何の益にもならん話はこの辺で終わっときましょうかね^^;
んでわ、これにて失礼しますよ~ノシ
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