はいこんちわノ
取りあえず、ある程度の花芽が確認出来たんでミツバチも入れたし、先週には天敵のカブリダニも入れたんスけどね
今年は天候が滅茶苦茶だったからか、花芽分化に個体差が出過ぎてるのよね(- -;
おかげでいつイチゴ狩り始めようか苦慮してますヨ
でもまぁ、11月…1~2週には予約カレンダー開けないとだよねぇ
…マジで悩む(´・ω・`)
あ、今の状態ね↓
この中で、花芽どころか頂果房が肥大期に入ってる個体もあれば…
まだ花芽が上がってない個体もあるという状態(´・ω・`)
(この株は止め葉が出てるし、次に花芽が出るけどネ)
んで、この間知多地区のイチゴ研究会があったんで色々と聞いてみたケド、花芽は個人差が激しかったねぇ
未だに花芽の上がってない人もいれば、既に花が揃ってる人もいたし…はてねぇ??
まぁ、個人的には…夏の異常な高温(特に夜温)+8月終わりに一気に夜温が低下した数日間
この2点で部分的に分化が引き起こされたんじゃぁないかと睨んでるヨ
今年は昼間の温度もだけど、夜温が25℃を下回らない異常な環境条件だったからネ
そんな中で8月下旬…一時的だったケド、天候不順と共に夜温が25℃を下回ったタイミングがあったのが疑わしいのよね
聞き飽きたかもしれんが、イチゴの花芽分化は日長(短日条件)・低温(温度条件)・低窒素(窒素条件)…この3つによって引き起こされる
因みに、日長が短くなれば必要な低温条件が緩くなり、気温が低下すれば日長が長くても分化が始まるヨ…低窒素は品種間差異がデカいんで割愛^^;
前述の8月下旬、ここで低温(あくまでも比較的…普通なら十分高温)に加え、曇天による日長時間の減少
これによって、花芽分化の感受性が高い個体なんかが分化した…んじゃないかと言うのがアタシの見立てダネ
いやまぁ適当な推測なんだけど、ウチの開花した株とか検鏡から逆算すると、件の時期が怪しいんだよね(- -;
他にも理由はあるケド、まぁどーでもいい話か…いい加減飽きてきただろうし
取りあえず、そんな話は終わりにしといて
この間、業者の人と話す機会があったんで丁度いい…天敵について少し説明でもしようかねぇ
イチゴ栽培者のみならず、キク等の花卉、ミカン…etc
広範囲の植物を宿主として増殖する我らの敵…それがハダニ q(- -#
そのハダニを食べる生物農薬がチリカブリダニ&ミヤコカブリダニ
前者の食性は植物に対する吸汁性…簡単に言やぁ、植物の葉っぱにストローを挿して水を吸い取るタイプ
後者の食性はハダニを捕食する肉食性…まぁ、コッチもハダニに口吻をブッ挿すんだから吸汁性なんだけどナ
で、この天敵について目視で確認出来ないとか、ホントに殖えてんのか分かんないって言う連中もいるワケだ
業者の人もそういうのに対応せなかんってエライことだよねぇ┐(´д`)┌ヤレヤレ
ま、天敵に影響のある農薬を使ってた時代に比べればマシだろうケド(笑)
ありゃぁアタシが大学行ってた頃だから、ざっと10年は前の話か…
天敵についての研究論文に目を通す機会があったんだけど、結果はハダニの増殖を抑えられず効果が薄いというものだったのよね
コレが頭にあったんで初年度は天敵を使わず栽培してたんだけど、薬じゃ抑えらえずに天敵を導入…
そしたら見事にハダニが減少したもんだから、ビックリと言うか慌てて当時の天敵使用について聞いて回ったヨ^^;
その結果判明したのが…天敵導入後なのに有機リンやカーバメート、合ピレ系と言ったカブリダニにも致命傷を負わせる農薬を使用していた、という事実
うん…メーカー側も説明不足だったんだろうだけど、使う方も頭使えや;って話よね
対象となる害虫の種類が限定的なIGR系やATP合成の阻害系ならともかく、神経系に作用する農薬は無理なのはバカでも分かるだろうに^^;
(てか、市販の殺虫剤なんか大体ピレスロイド系だしナ!)
(体長の遥にデカいクモを殺す薬の成分、それと同系統のを使えば同じクモ綱に属するダニに影響があるのは必然ダヨ;)
余談だが…IGRはキチン質の合成を阻害したりする脱皮阻害剤、ATP云々ってのはクエン酸サイクルの一部を機能不全にする事で結果的にアデノシン三リン酸(Adenosine Tri-Phosphate)を合成出来なくさせる薬ダヨ
まぁ、ハダニだけじゃなくニクダニだってカブリダニだって脱皮はするし、人間だってATP合成するんだケド、そこは薬に指向性(レセプター=受容体)の違いがあるんで問題無いネ
(さらに言えば…化合物・自然物を問わず、半数致死量なんかは体積によって大きく変わる)
(例えばネズミにとって致死量となる量の塩を摂取したとして人間は死なない…ま、体積比が100倍どころじゃないんだから当然よね)
話を戻すケド、こういう有用昆虫にも配慮した農薬散布の体系がキッチリ構築出来てなかったのは反省点だと思うのと同時に…
農家の側も農薬学とかちゃんと学ぶべき、とも考えるねぇアタシは
そうして初めて天敵昆虫が活きるワケですし^^;
前置きが長くなったケド、そろそろカブリダニを載せとくかねぇ
コッチがチリカブリダニ、本来は真っ赤なんだけど…なんか今年は赤色が薄い??
動画の通り(最初はピンボケでスマヌ)、活発に動き回って捕食する徘徊型の捕食者
ピ○ミン2で言うとクマチャッピーとかダンゴナマズ…恐怖のアメボウズ
ハダニの体液を吸うだけあって、食事後の個体は体が膨れているのを確認出来たナ
瞬間的な爆発力はある代わりに、エサが限られる為にハダニが食べ尽されるといなくなるのが困りもの
…まぁ。ウチだと2月にも追加放飼するんで春まで普通にいるんだけどねぇ^^;
導入時期にハダニがほぼいない状態でもない限り、入れる事を推奨するヨ
次は…小さくて色も薄いから分からんかもしれんね
コッチのがミヤコカブリダニ
普通に素早く動いてるケド、タイプとしては拠点を構えて周りに来たエサを食べる待ち伏せ型
ピク○ン2で言うとシャコモドキとかビックリギクとかダイオウデメマダラ
まぁ、「拠点で餌を食べて増殖→他の株に拠点を広げる」ってサイクルを繰り返すんで、時間経過とともにハウス全体に広がるヨ
こいつ等はハダニ以外にも花粉や微小昆虫をエサに出来るんで、餓死や逃亡が抑えられるのも特徴ダネ
この写真なんかは最初ボトルに入ってる時のエサ、サヤアシニクダニだったりする…見えるカナ??
んで、ミヤコは秋に1回放飼するだけなんだけど、春先になってもちゃんと確認出来るナ
個人的には、ミヤコが真価を発揮するのは十分に増殖した後…1・2月~4月ダネ
だもんで、導入時期に入れとくと収穫期にダニ剤が要らなくなる…どころか気門封鎖剤さえ^^;
注意点としては、目視でハダニがほぼ0ならこれだけでもいいケド、ハダニが安定して1葉1匹いるならチリも入れた方が安全ってトコか
導入初期の捕食量(増殖率かもしれん)はかなり違うからねぇ(´・ω・`)
はて、適当にダラダラ話してきたケド結局はアタシの主観だし、導入は自己責任でお願いしますネ♪
ぶっちゃけた話、農薬で抑えられるなら別に要らんだろうしナ(笑)
まぁでも、上手く使えばこれほど薬散が楽になるもんは無いのだよね
さーてと…これから今年も追い込みだし、もうちょい頑張りますかねぇ
そんでわ失礼ノシ